今週は、川崎市多摩区を訪ね
古くからこの地に伝わる伝統野菜「のらぼう菜」を使った
お饅頭やカステラなどオリジナルスイーツをレポートします。
「のらぼう菜(野良坊菜)」は、アブラナ科の野菜で
形はナバナに似ていますが、苦みは全くなく
茹であがりの色が鮮やかで甘味が強いのが特徴です。
通常は、お浸しや炒め物、天ぷらなどにしていただきます。
栽培、収穫時期が寒期(12月~翌5月上旬頃まで)にあたることから
病害虫防除の必要がなく、ほぼ無農薬にて栽培されます。
いつ頃から栽培が始まったのかは定かではありませんが
飢饉において農家の貴重な食材として重宝されていました。
また、アブラナ科の植物ということから
らぼう菜の油を絞って生活に活用していたとのことです。
現在、川崎市多摩区菅(すげ)地区では
のらぼう菜保存会が発足され、地元直売所の人気商品となっています。
その「のらぼう菜」の魅力をもっと知ってもらいたいと
川崎市とJA、川崎市商工会議所、多摩区商店街連合会の連携のもと
平成22年度エリアプロデュース事業として加工品作りが行われました。
饅頭やカステラの生地に粉末にした「のらぼう菜」を混ぜて商品化し
店頭でもお土産などに購入されるなど、人気を集めています。
おじゃましたのは
JR南部線の「稲田堤駅」近く、稲田堤商店街にある
「菓聖はしば」さん
菓聖はしばご主人の 田口吉男さんが開発された
「のらぼうスイーツ」はこちら
「のらぼう菜カステラ」上
「のらぼう菜上用まんじゅう」下左
「のうらぼうしぐれ」下右
伝統的な和菓子に
のらぼう菜のアクセントが加わり
上品な風味が楽しめます。
菓聖はしばご主人の 田口吉男さん
そして、のらぼう菜を使った商品開発に取り組んでこられた
多摩区商店街連合会 会長 結城光雄さん
☆菓聖はしば
定休日:月曜日
電話番号 044-944-2574
この後「のらぼうスイーツ」を持ってでかけたのは
川崎市民プラザ
「文化と健康の総合施設」ということで
宿泊施設やレストラン、会議室、遊びの広場、プール、劇場など
様々な用途に合わせた施設が充実しています。
そして、今回おじゃまさせていただいたのが
川崎市民プラザ内にある茶室、小高庵です。
小高庵は、茶室、書院、待合の3棟から構成されています。
茶室は国宝如庵(現愛知県犬山市有楽苑内にある)を
現在の建築技術を駆使して模したものです。
菓聖はしば のうらぼう菜 和菓子をお茶うけに
お点前を披露していただきました。
失敗しながらも..
所作の一つ一つに茶の湯の心が宿っていることを実感
茶道の奥深さを改めて教えていただきました。
川崎市民プラザ
http://www.kawasaki-shiminplaza.com/
JAセレサ川崎のホームページは → こちら
来週2月26日は
「葉山のミラクルフルーツ」(JAよこすか葉山)をお送りします。