『お茶には、摘み取る時期が異なる
早生種・中生種・晩生種があります。
では、この基準となっている
お茶の品種はなんでしょう?』
正解は…〈やぶきた〉です!
〈やぶきた〉は現在、日本で
最も多く栽培されている
代表的な品種で、茶園面積の
約7割を占めています。
茨城県の飯田園さんのやぶ北
この〈やぶきた〉は、
1908年(明治41年)に
静岡の杉山彦三郎氏によって
選抜されたもので、「中生種」
とされています。
そして、この〈やぶきた〉よりも
早く収穫できる品種が「早生種」、
遅い品種が「晩生種」と呼ばれています。
つまり、〈やぶきた〉が
お茶の収穫時期の“基準”になっているのです。![]()
この違い、実は生産の現場では
とても重要です。というのも、
収穫の時期がすべて重なって
しまうと、製茶作業が一度に
集中してしまい、手が回らなく
なってしまうこともあります。
早生・中生・晩生と、
異なる品種を育れば、収穫や
加工のタイミングをずらし、
一つひとつ丁寧に作業ができるんです。
とくに煎茶の場合は、摘んだら
すぐに「蒸す・揉む・乾かす」と
いう工程が必要なため、作業の
タイミングがずれていることが
大きなメリットになります。
また、新茶の時期には、早生種を
いち早く市場に出すことで
「走り新茶」として注目され、
高値で取引されることもあります。
2025年の新茶は種子島からスタート♪(by staff)
ただし、収穫が早いからといって
お茶の味が優れているとは限りません。
お茶にはそれぞれ、品種ごとの
個性があります。味や香りの特徴、
そして育った土地やつくり手の
技術によっても、その表情は
まったく変わってくるんです♪
今回、「茶品種ハンドブック」を
見ながら、あらためていろいろな
品種をチェックしてみました。
どの品種も「やぶきたより3日早い」
「やぶきたより5日遅い」など、
やぶきたを基準に比較されていて、
驚きました~!!
これからも新茶の季節は続き、
まだまださまざまな品種が
登場してきます。ぜひ品種茶を
飲み比べてみたり、同じ品種でも
産地を変えて試してみたり…。
お茶の奥深さを感じながら、
ゆっくり楽しんでみてくださいね!
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#日本茶 #緑茶