NIPPON CHA 茶 CHA - Fm yokohama 84.7

早い?遅い? お茶の収穫時期を決める “基準の品種”とは!

本日の日本茶クイズは…

『お茶には、摘み取る時期が異なる
早生種・中生種・晩生種があります。
では、この基準となっている
お茶の品種はなんでしょう?』

正解は…〈やぶきた〉です!

〈やぶきた〉は現在、日本で
最も多く栽培されている
代表的な品種で、茶園面積の
約7割を占めています。

茨城県の飯田園さんのやぶ北

この〈やぶきた〉は、
1908年(明治41年)に
静岡の杉山彦三郎氏によって
選抜されたもので、「中生種」
とされています。

そして、この〈やぶきた〉よりも
早く収穫できる品種が「早生種」、
遅い品種が「晩生種」と呼ばれています。

つまり、〈やぶきた〉が
お茶の収穫時期の“基準”になっているのです。

現場にとって重要な“収穫タイミング”

この違い、実は生産の現場では
とても重要です。というのも、
収穫の時期がすべて重なって
しまうと、製茶作業が一度に
集中してしまい、手が回らなく
なってしまうこともあります。

早生・中生・晩生と、
異なる品種を育れば、収穫や
加工のタイミングをずらし、
一つひとつ丁寧に作業ができるんです。

とくに煎茶の場合は、摘んだら
すぐに「蒸す・揉む・乾かす」と
いう工程が必要なため、作業の
タイミングがずれていることが
大きなメリットになります。

また、新茶の時期には、早生種を
いち早く市場に出すことで
「走り新茶」として注目され、
高値で取引されることもあります。

2025年の新茶は種子島からスタート♪(by staff)

それぞれの品種が持つ個性

ただし、収穫が早いからといって
お茶の味が優れているとは限りません。

お茶にはそれぞれ、品種ごとの
個性があります。味や香りの特徴、
そして育った土地やつくり手の
技術によっても、その表情は
まったく変わってくるんです♪

今回、「茶品種ハンドブック」を
見ながら、あらためていろいろな
品種をチェックしてみました。

どの品種も「やぶきたより3日早い」
「やぶきたより5日遅い」など、
やぶきたを基準に比較されていて、
驚きました~!!

これからも新茶の季節は続き、
まだまださまざまな品種が
登場してきます。ぜひ品種茶を
飲み比べてみたり、同じ品種でも
産地を変えて試してみたり…。

お茶の奥深さを感じながら、
ゆっくり楽しんでみてくださいね!


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#日本茶 #緑茶 

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