
本日の日本茶クイズは…
『昨年の「荒茶の生産量」で
首位になった県はどこでしょう?』
でした。
答えは、鹿児島県です!
先月、農林水産省が発表した
このデータですが、かなりニュ
ースになったので、ご存知の方
も多いかもしれませんね。荒茶
の生産量の首位は、統計が残る
1959年以来ずっと静岡県が
守ってきました。ところが、
昨年、静岡県を上回り鹿児島県
がトップに躍り出たんです。以前番組でご紹介した鹿児島のお茶
でも、「荒茶」ってなに?と
疑問に思いませんか。荒茶は、
私たちが買って飲む〈仕上げ茶〉
のひとつ前の段階のお茶です。
茶畑で摘まれた茶葉は、鮮度が
おちないうちに、茶産地で蒸し
たり揉んだり乾燥させたりしま
す。こうした工程が行われた
お茶は「荒茶」と呼ばれ、その
まま産地で加工されて仕上げら
れることもありますが、その
多くは、京都や静岡などに集め
られ、ブレンドなどの仕上げが
行われます。
こうして出来上がったお茶が、
小売りのお店に送られ、その後
私たちのもとにやってくるとい
う流れになっています。です
ので、「茶産地の生産量」を
反映しているのが、この荒茶の
量になります。
2024年の荒茶生産量1位と
なった鹿児島県は、前年比
3.4%増の2万7千トンでした。
一方、静岡は、前年比5.1%減
の2万5800トン。両県の量は、
わずかな差ではありますが、
1959年からの推移を見ると
概ね、鹿児島はじわじわと右肩
上がりで増え続け、対する静岡
県はゆっくりと下がり続けて
います。昨年、鹿児島はペット
ボトル向けが好調で、二番茶
以降も摘む農家さんがいた一方、
家庭向けのお茶が多い静岡は、
一番茶や二番茶で終える方が
多かったようです。ちなみに、
3位は、三重県(5020トンで
鹿児島の5分の1以下)。4位
京都、5位宮崎と続きます。
鹿児島のお茶も静岡のお茶も飲む
茂木さんは、やはりこのニュー
スに驚いたそうです。世界では
MATCHAブームですが、日本の
茶農家の現状は、なかなか厳し
く、多くの生産者がお茶の価格
低下に苦しんでいます。また、
静岡の生産者の方とお話すると
二番茶以降を摘んでも赤字に
なるからもう摘まない…という
声も耳にします。
でも、なによりお茶は、どんな
食べ物にも合いますし、今は、
いろいろな品種、多彩な製法の
お茶があって、さまざまな好み
にフィットするものが増えて
います。こういうニュースを
きっかけに、これからお茶を
飲む方がどんどん増えたらいい
な願っています。なにより、
こんなにおいしい日本のお茶を
飲まないなんて…もったいなさ
すぎますよ!!皆さま、ぜひ~。
そして…お知らせです。
茂木さんの新著
「東京のおいしいボタニカルさんぽ」
発売中です♪ ぜひ皆さま♡
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