本日の日本茶クイズは…　　
『元旦に飲む縁起物のお茶と
いえば…？？？』
答えは…大福茶！簡単でしたか⁈

お正月に飲む縁起物の〈大福茶〉
は、千年以上もの歴史があるお茶
です。天暦五年（951年）の春、
京の都で疫病が大流行しました。
（今でいうインフルエンザや
コロナのようなものだったかも
しれません）この疫病が流行した
時、六波羅蜜寺の空也上人は、
観音像を安置した台車にお茶と
梅干をつみ、町に繰り出したそう
です。そして、病に苦しむ人々に
梅干しと結び昆布をいれたお茶を
ふるまったところ、疫病は次第に
下火になったんだとか。この功徳
にあやかり、時の村上天皇は、
元旦にこのお茶を服するように
なりました。こうしたことから、
王が服するお茶＝王服茶、皇服茶
と呼ばれるようになり、その後
このお茶と風習が一般庶民にまで
広まったと言われています。

当時は、まだ煎茶は誕生していな
かったので（煎茶は1700年代に
永谷宗円によって生まれました）
煮出して飲むお茶だったかもしれ
ません。ちなみに驚くことに、
京都の六波羅蜜寺では、現在でも
正月三が日は皇服茶をお札ととも
に授けていらっしゃるそうです。

大福茶は、家でもつくることが
できます。結び昆布と梅干を
いれた各自の湯飲みに、お茶を
注ぐだけ！（結び昆布を作るのが
ちょっと難しいんですが…）


お茶屋さんでも、この時期扱って
いますので、そうしたものを購入
するのもいいと思います。お茶屋
さんや地域によっても、個性が
あるのが楽しく、例えば、玄米茶
の大福茶だと、はじけて花のよう
に見える玄米が入っていたり、
また金粉入りの大福茶や珍しい
ところでは、ほうじ茶の大福茶も
あります。（石川健の加賀棒茶の
大福茶で予約限定品デス）
皆さんも、お正月には一年の健康
を祈って、大福茶をいただいて
みてはいかがでしょうか。

また、お正月のお茶といえば、
近年、84円切手を貼って「お茶
入りの年賀状」として贈ることが
できるかわいいデザインのものも
あります。ぜひ年末年始も日本茶
とともにお過ごしくださいね。

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2023年も『NIPPON CHA・茶・CHA』
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誠にありがとうございました！
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