JA Fresh Market - Fm yokohama 84.7

モ~ウシぶんなくおいゥシ~!ハマの牛

今週が、「JA Fresh Market
最後の放送でした。

今回は、ヨコハマからの美味しい話題!
モ〜ゥシぶんなくおいゥシ〜!
「ハマの牛」に迫りました!

訪れたのは、相鉄線 
羽沢横浜国大駅から歩いて10分。

住宅街の坂道をのぼっていくと、
広大な農地が広がる、
菅田・羽沢農業専用地域の丘隆地にある、
牛舎が見えてきました。

なお、取材は、マスクの着用、手洗い、
手指の消毒を徹底するなど
新型コロナウイルスの感染予防対策を
とって行ないました。

お話を伺ったのは、
JA横浜 肉牛部の部長、平本畜産の 
平本政和さんです。


平本さんは、就農されて50年。
お父さまから2代目としてあとを継ぎ、
現在は息子さんとお二人で、
肉牛を育てています。
また、JA横浜 肉牛部では、
5つの農場でおよそ500頭を肥育するほか、
JA全農かながわとタイアップする等、
質の高いブランド牛を育てる活動も行っています。

今回は、平本畜産で育つ、
子牛の牛舎を見学させていただきました!

平本畜産では、
ぜんぶで100頭の肉牛を育てています。
一般的には産地に行って子牛を
買ってきて育てるそうなのですが、
平本畜産では、獣医さんの紹介で
市内産の和牛が産まれはじめたことをきっかけに、
県内生まれ、県内育ちの牛を育て始めました。

餌も藁もほとんど県内産。
小さい牛から育てるため、
子牛の健康管理には一番気を
つけているとのことです。
熱を出していないか、
風邪をひいていないかなど、
毎日牛を病気にさせないように
こまかく観察するのが大切なのだそうです。

見学させていただいた牛舎にいる子牛は、
生後34ヶ月。

一般的に、子牛市場では
生後810ヶ月くらいの子牛を
“素牛(肥育のもとになる肉牛の子牛)”と呼ぶのだとか。


ストレスをかけさせないように、
食べて寝て、を繰り返すそうで、
かごに入った藁を餌箱に
均等に入れていきます!


濃い茶色の毛が、黒毛和牛の特徴。
食事は1日に45回。
子牛のうちにたくさん食べさせて
胃袋を大きくしてあげることが
大事なんだそうです。


手前の牛舎で大きくなった子牛は、
別の牛舎に移され、
20ヶ月程本格的に肥育。
生後2728ヶ月で
市場に出ていくとのことです。

たくさん食べて、
大きく育った牛たちは、
かながわブランドの「横濱ビーフ」
そして「生粋かながわ牛」として
市場に出ていきます。


「横濱ビーフ」…等級が45以上の会員の牛。
牛肉文化発祥の地である横浜で生まれた、
神奈川県産高品質牛肉。
旨味のある柔らかな肉質と、
口の中でとろけるような
脂身のバランスが醍醐味です。

「生粋かながわ牛」…等級は45以上で、
神奈川県の新たなブランドとして
20213月に登録されました。
神奈川で生まれ、神奈川で育てた
和牛ブランドであり、
牛舎の環境やエサ、健康状態に
細心の注意を払って育てられた
牛の情報は、インターネットでも
公開されています。



等級は、サシの入り方でわけられて、
サシが多ければ多いほど上位のランクに入ります。
15までの5段階による等級があり、
45が一般的に上物とされるそうなんです!

平本さんは、
今でも上物率が高いけれど、
これからもすべて県内産の
上物を育てられるように
頑張っていきたい、とのことです!


平本さんをはじめ、
JA横浜 肉牛部のみなさんの「横濱ビーフ」は、
JA横浜「ハマッ子」直売所で、
毎週土曜日と日曜日に、
「横濱ビーフ」のシールを貼って販売しています。

また、「生粋かながわ牛」は
生産量がまだ少ないため、
県内の数カ所でのみ販売しているほか、
箱根などのホテルで
食べることができるそうですよ。

詳しくは「かながわ畜産ひろば」の
サイトをご確認ください。
http://kanagawa.lin.gr.jp/post-2.html

ということで…
このあとは、平本さんが育てる牛肉、
「横濱ビーフ」が
美味しくいただけるという、
レストランへと移動しました!


次にやってきたのは、みなとみらい線 
元町・中華街駅 五番出口から歩いて10分。
ナチュラルフレンチレストラン
「エリゼ光」です!

お話を伺ったのは、シェフの六川光さんです。


フランスに渡り、三つ星レストラン
「コートドール」で修行をした六川さんが
オープンしたのが、「エリゼ光」。
六川さんご自身が
自ら足を運んで選びぬいた食材のみを使って、
自然そのものの美味しさを
味わえるメニューが大人気のレストランです。


店名の「エリゼ」はフランス語で幸福。
この場が幸福な場であるように、
と名付けられました。
1999年、最初は関内で開店し6年、
そこから現在の場所へと移転して、開店から22年。

22年前、地産地消という言葉が定着するずっと前から、
自ら主に三浦半島の畑・漁港に足を運び
食材を集めて料理を作ってきたそうで、
自分で見て確かめた材料から、
メニューを考えていらっしゃいます!

旬のものを合わせれば美味しい、
と自然そのものが教えてくれる…

そのこだわり抜いた食材のひとつが、
平本畜産の「横濱ビーフ」!

六川さんは「横濱ビーフ」がある
という噂から、アポ無しで平本畜産へ。
平本さんが快く牛舎に案内し、
説明してくれたことから、
エリゼ光では、数年前から平本畜産の
牛肉に惚れ込んで料理に使用しています。

フルコースは、
ほぼ平本畜産の牛肉を使用しているそうですよ。


“お待たせしました!”と
力強い声とともに六川さんが
持ってきてくださったお皿には、
銀色が眩しい、金属製のドームカバーが
被せられていました!!

そのカバーを開けて出てきたのは…


平本畜産の「横濱ビーフ」を、
こだわりのステーキで!
ホワイトアスパラガスとアスパラガスの
ソース、ホウレンソウが添えられています。

仕上げには…
粗塩と黒胡椒をふりかけ、
最後に六川さんご自身で収穫してきた
トリュフをたっぷりスライス!




トリュフはソースにも
使用しているそうなんです!



平本さんが育てた牛肉は、
赤身にとても旨味があって美味しいので、
サーロインではなく肩三角という
お肉の旨味があるところを使用。
口の中でとろける、という美味しさとは違い、
しっかりと噛むことにとって
味わいが出てくる美味しさがあります。


また、肉は焼く前に昆布でしめることにより、
赤身の部分をさらに
美味しく仕上げているとのことです!



「エリゼ光」は、
毎週水曜日が定休日です。
現在、ランチは午前1130分〜で、
午後130分までのご来店がおすすめです。
また、ディナーは午後6時〜で、
どちらも予約制となっています。

また、六川さんが出会った相模原の
「コトブキ園」から仕入れている卵を使った
こだわりの「NAMAプリン」もおすすめとのこと!


ちなみに、今回いただいたトリュフも
こだわりの食材のため、
仕入れ状況によってメニューは変わります。

「横濱ビーフ」はもちろん、
大人気の「NAMAプリン」、
そしてその時々の旬で異なる、
六川さんの地産地消メニューを、
ぜひ!お楽しみください。



JA横浜「ハマッ子」直売所 
https://ja-yokohama.or.jp/tenpo/hamakko#hamakko 

生粋かながわ牛の販売先・飲食店は
「かながわ畜産ひろば」のサイトをご確認ください。
http://kanagawa.lin.gr.jp/post-2.html

 

「エリゼ光」ホームページ
https://elysee-hikaru.com/




ここまでお送りしてきました
JA Fresh Market」
今日の放送が最終回です。
2008年の4月から、
これまで8人のベジフルDJ
毎週とれたての話題をお届けしてきました。

JA Fresh Market」は
今日が最後となりますが、
みなさんには引き続き、
身近な旬を、そしてフレッシュさを、
毎日の中で楽しんでいただけたらと思います。


ありがとうございました!

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