
本日の日本茶クイズは…
”抹茶の原料になっているのは、
碾茶と玉緑茶のどちらでしょう?”
答えは、”碾茶(てんちゃ)”です。碾茶、聞き覚えがないかもしれません。
こちら、中国の甘い甜茶とは異なるお茶
です。碾茶は、抹茶の原料となるもので
玉露のように長期間、お茶の木に覆いを
かけ、直射日光を避けて育てられます。
覆いをすることで、苦渋みが少なく、
うまみ・甘味の多いお茶になると言われ
色も濃い緑色になります。(スタッフは
いつも”箱入り娘を想像しちゃいます)
また、煎茶など他のお茶は、お茶の葉を
摘んだ後に蒸した後、「揉む」という
工程があるんですが、碾茶は、
「揉む」工程がないのが特徴です。
お茶の葉を摘んだら、15秒ほどさっと
蒸して、その後は特殊な装置で乾燥させる
のが一般的。出来上がった碾茶は、
葉っぱの雰囲気を残し、ひらひらとした
見た目。なんだかかわいくないですか?
今では、お茶屋さんでもほとんど見かけ
ない碾茶ですが、明治、大正、昭和の
戦前までは、抹茶を飲む人は、お茶屋
さんで”碾茶”を買い求め、自宅の石臼で
挽いて、お抹茶をたてていたそうです。
(なんとも風流です♪)
またお茶屋さんで、碾茶を抹茶に挽いて
もらうこともできたのだとか。その場合
は、お客さんが「挽き賃」を払っていた
そう。ちなみに、現在のような缶入りの
抹茶が登場したのは昭和初期だったそう。
最近では、お茶ミルやお茶プレッソなど
細かく粉砕できる道具を持っている方も
増えているので、碾茶を買い、自宅で
挽いて、お抹茶を楽しんだり、料理に
使ったりという方も、けっこう
いらっしゃるそうです。
碾茶を買って、挽いて、お茶をたてて…
時代が戻ったみたいで、なんだか面白い
ですね♪ひとつずつ準備をしていくことで
お茶を楽しむ時間がより豊かになる気が
します。
抹茶の原料の”碾茶”、気になった方は、
一部のお茶屋さんやネットで購入する
ことができます。よかったらチェック
してしてみてはいかがでしょうか。↑↑↑↑↑
ひらひらして美味しそうだったので、
ごはんにかけてみました。かけた瞬間、
ごはんの熱でお茶の香りがふわ~っと
漂いました。ふりかけとしても楽しめる
と思います。カテキンをけっこう感じた
ので、覚醒するふりかけになりそう(笑)
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さて、番組では、あなたからのお茶に
まつわるお便りを心よりお待ちして
います。日本茶クイズの出題やお茶の
コレについて知りた~い…などぜひ
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アドレスはocha@fmyokohama.jp
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