NIPPON CHA 茶 CHA - Fm yokohama 84.7

「釜」を使って作られているお茶はなんというでしょう?

今日の『NIPPON CHA・茶・CHA』は、

2021年初クイズでした♪

では問題です!「主に九州で”釜”を

使って作られているお茶はなんと

いうでしょう?」

答えは、釜炒り茶~!!!

答えられた方、すごいです!お茶好き

さんですね。釜を使って作っている

のは「釜炒り茶」です。

まず、基本に立ち返りますと…

生のお茶の葉を摘んだ後、まずお茶

農家さんは何をするでしょう?

はい、多くの農家さんは、お茶の葉が

新鮮なうちに蒸します。(せいろを

想像してみてください。せいろで、

短時間ぱっと蒸すあの感じです)

こうして熱を加えることにより、お茶

の葉がしおれるの(発酵)を止める

ことができ、その後水分をおとしたり

揉んだりして、製茶の作業を行って

いきます。(ざっくりめの説明デス)

最初に蒸すことによりお茶の発酵が

止まるのでお茶は鮮やかな緑色になり

ます。(美しいアノ色に!)一方、

紅茶やウーロン茶は、生の葉を摘ん

だ後にしおれさせる工程があり、これ

により独特の香りや色が出るんですね。

そして「釜炒り茶」は、煎茶同様しお

れさせないのは同じなんですが、蒸す

かわりに、大きな鉄の釜を使い300

ほどの高温で炒ります。この「炒る」

工程により香ばしい香りが生まれ、釜炒

り茶の特徴「釜香(かまか)」のする

お茶になるんですね。(茂木さんが

思わずお茶の袋に鼻を近づけて嗅ぎ

続けたくなっちゃう程のいい香り♪)

実は釜炒り茶の歴史は古く15、6

世紀頃に中国から九州に伝わったと

言われています。その後、江戸時代

中期に宇治の永谷宗円さんにより、

蒸し製煎茶が生まれるまではこの

釜炒り茶が主流だったそう。そんな

釜炒り茶ですが、今では流通量が1%

にも満たない珍しい・レアなお茶と

なっています。主な産地は、九州の

嬉野や熊本、宮崎の高千穂などです

が、時々別の地域でも作っていらっ

しゃる方も。以前番組でご紹介した

山羊農法の柴本さんは静岡で生産して

います。

柴本さんの釜炒り茶(静岡)

茂木さんも釜炒り茶が大好き。お茶

の水色が黄金色できれいですし、

なんといっても茶葉の形が丸みが

あり、くるりんとカーリーなんです。

釜炒り茶、気になった方、ぜひネット

などで探してみてくださいね。

来週は、有機で釜炒り茶を作っている

高千穂のお茶をご紹介します。

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