
今日の『NIPPON CHA・茶・CHA』は、
2021年初クイズでした♪
では問題です!「主に九州で”釜”を
使って作られているお茶はなんと
いうでしょう?」
答えは、釜炒り茶~!!!
答えられた方、すごいです!お茶好き
さんですね。釜を使って作っている
のは「釜炒り茶」です。
まず、基本に立ち返りますと…
生のお茶の葉を摘んだ後、まずお茶
農家さんは何をするでしょう?
はい、多くの農家さんは、お茶の葉が
新鮮なうちに蒸します。(せいろを
想像してみてください。せいろで、
短時間ぱっと蒸すあの感じです)
こうして熱を加えることにより、お茶
の葉がしおれるの(発酵)を止める
ことができ、その後水分をおとしたり
揉んだりして、製茶の作業を行って
いきます。(ざっくりめの説明デス)
最初に蒸すことによりお茶の発酵が
止まるのでお茶は鮮やかな緑色になり
ます。(美しいアノ色に!)一方、
紅茶やウーロン茶は、生の葉を摘ん
だ後にしおれさせる工程があり、これ
により独特の香りや色が出るんですね。
そして「釜炒り茶」は、煎茶同様しお
れさせないのは同じなんですが、蒸す
かわりに、大きな鉄の釜を使い300度
ほどの高温で炒ります。この「炒る」
工程により香ばしい香りが生まれ、釜炒
り茶の特徴「釜香(かまか)」のする
お茶になるんですね。(茂木さんが
思わずお茶の袋に鼻を近づけて嗅ぎ
続けたくなっちゃう程のいい香り♪)
実は釜炒り茶の歴史は古く15、6
世紀頃に中国から九州に伝わったと
言われています。その後、江戸時代
中期に宇治の永谷宗円さんにより、
蒸し製煎茶が生まれるまではこの
釜炒り茶が主流だったそう。そんな
釜炒り茶ですが、今では流通量が1%
にも満たない珍しい・レアなお茶と
なっています。主な産地は、九州の
嬉野や熊本、宮崎の高千穂などです
が、時々別の地域でも作っていらっ
しゃる方も。以前番組でご紹介した
山羊農法の柴本さんは静岡で生産して
います。
茂木さんも釜炒り茶が大好き。お茶
の水色が黄金色できれいですし、
なんといっても茶葉の形が丸みが
あり、くるりんとカーリーなんです。
釜炒り茶、気になった方、ぜひネット
などで探してみてくださいね。
来週は、有機で釜炒り茶を作っている
高千穂のお茶をご紹介します。