
ようやく涼しくなってきたなぁと思ったら
あっという間に10月。
金木犀が香る季節になりました。
さて、きょうの日本茶クイズはコチラ!
『煎茶にはリラックスできる成分が入っている?!』
Yes or No!!
答えは…
YEEEEEESSSSSS!!!!!
アミノ酸の一種で「テアニン」という成分です。
テアニンは、1950年に京都府茶業研究所の
酒戸弥二郎さんが発見した成分で
他の植物にはほとんど含まれない
“お茶特有のアミノ酸“と言われています。
お茶を飲むと、ほっとひと息つくことができますが
実際にリラックスできる成分が入っているんですね。
緑茶、煎茶の風味といえば
苦みや渋み、そして甘み・うまみを
感じていらっしゃると思いますが…
この甘み・うまみが、アミノ酸によるもの。
お茶にはアミノ酸類が約20種類含まれていて
そのおよそ半分をテアニンが占めています。
そして、このリラックスさせる成分テアニンは
お茶を淹れるときのお湯の温度によって
沢山出たり、ちょっとしか出なかったりします。
テアニンは、お湯の温度が低く
ゆ~っくり淹れるとたくさん溶けだします。
5℃くらいの冷たいお水を注ぎ
10分ほど浸しておいても
まるでおだしのようなうまみが出て
テアニンたっぷりの甘いお茶を
楽しむことができます。
淹れるお湯の温度だけでなく
お茶の葉のグレードによっても
テアニンが含まれる量は異なります。
玉露や上級煎茶の方が多く
甘み・うまみの強いお茶となっています。
こうした“甘み・うまみの多いお茶”というのは
日本茶の特徴でもあります。
紅茶やウーロン茶などは
香りを楽しむお茶でうまみは少なめなので
紅茶などは香りがたつように
熱湯で淹れるのがポイントです。
煎茶は、同じお茶の葉を使っていても
①冷たいお水や氷で淹れる
②70℃くらいのお湯で淹れる
③熱湯で淹れる
それぞれの温度により
抽出される成分が異なり
違った表情をみせます。
ここが、お茶の面白いところ♪
「私はそのときの気分によって
お湯の温度をかなり意識しています。
例えば朝、シャキッとしたいときは
熱めのお湯で。
夕方以降はぬるめのお湯やお水で
ゆっくりと淹れたお茶を。
同じお茶でも全く違う味わいになって
楽しいです♪」
皆さんも、お手元に煎茶や玉露があったら
温度や蒸らす時間をいろいろと変えて
試してみてくださいね。
気疲れすることもある秋ですが
疲れたなぁ…というときは
ぜひテアニンたっぷりのお茶で
ひと息ついてくださいね♪
番組では皆さんから
お茶にまつわるメッセージや
素朴な疑問・質問を
お待ちしています♪
ocha@fmyokohama.jp
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ちょっとエネルギーが欲しい時、飲みたくなる在来種のお茶。
— 茂木雅世 MasayoMoki (@ocharock) October 1, 2020
大好きな東白川村の大門茶。
肥料も農薬も一切与えず石垣に自生する茶葉のみを使っているお茶で、初めて飲んだ時からもうずっと大好き。
明日は満月ですね🌕 pic.twitter.com/aoXMtAyqHn