
こんにちは! 食育レポーターの影山のぞみです。
今日は修学旅行・遠足の学生さんで賑わう長谷寺前から「お豆のチカラ」と題して、「油祝いの日」のけんちん汁についてお送りしました。
明日11月15日は「油祝いの日」と言って、昔からこの日に油を使ったお料理を食べる習慣があり、主に野菜とお豆腐が入ったけんちん汁を作って食べていました。
これは、当時はまだとても貴重な油を神様に供え、菜種油や胡麻油等の油の収穫を祝っていた事が発祥とされています。
後に、冬に備えて油料理を食べる意味合いが加わり、全国各地でけんちん汁や天ぷら、きんぴらごぼう等の油料理が食べられるようになりました。
冬ごもりの前に、寒さに備え、油分のあるものを多く食べて、生命力を補給する事を願ったそうです。
ちょうど今頃は、収穫が終わった時期で、畑で穫れた豊富な野菜とお豆腐を入れてけんちん汁を作ります。
まず、お豆腐をたっぷりの油で炒める事で良質なタンパク質と脂質を摂り、沢山の野菜からビタミンやミネラル・食物繊維を補給して、体に栄養を取り入れるのですが、その昔、お豆腐屋さんがないところでは、まずお豆腐作りから始めるという手間のかけようだったとの事。
これは秋の収穫などの重労働が続いて弱った肉体に栄養補給をして、新たな生命力を補給すると同時に、寒さが本格化する前に滋養をつけておくという暮らしの知恵から生まれた、行事食なのでした。
食用油がいつでも簡単に手に入る様になった現代では、この「油祝い」の習慣は薄れかかっていますが、この風習にまつわる料理であるお豆腐を使ったけんちん汁は、滋味豊かな郷土や家庭の味として、日本人の食生活に深く根付いていますね。
来週は、この「油祝いの日」のけんちん汁のまめタリアーナレシピを紹介します。
鎌倉では今まさに紅葉が見頃を迎えていますよ♪
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