今回は愛川町中津に受け継がれる伝統的な箒「中津箒」をご紹介。
明治維新の頃に箒づくりの技術が伝わり、昭和30年代までは県内の有名な産業の
ひとつだったという「中津箒」。電気掃除機の普及や海外製の安い製品の流入で
箒産業は衰退してしまいましたが、2000年代に入ってから再び脚光を浴びるようになります。
箒の美しさに惹かれ、一度廃業した伝統的な箒作りの技術を現代に残すために
会社を設立し、中津箒を復活させた「株式会社まちづくり山上」の代表取締役・柳川直子さんと
箒づくりの職人・今井伸朋さんにお話をうかがった様子をお届けしました。
愛川町にある「箒博物館」には現在7人いらっしゃるという職人のみなさんが作った
さまざまなサイズの箒が勢ぞろい!床を掃くための大きめサイズから、サッシ、パソコンの
キーボードなどをササっと掃除できるコンパクトなものまで。
柄も竹の他に畑で獲れた山ぶどうの枝が使われていたりと、見た目もオシャレ!
原料のホウキモロコシも自社の畑で栽培されているそうです。
お話をうかがった今井さんは中津箒の美しさに一目ぼれし、転職。
4年前からつくり手として活動し、現在は1年間で300~500本の中津箒を制作されています。
手作りで作られた箒は大きさや試しに掃いた時の感触もひとつひとつ異なります。
私はコートやブーツをササっとキレイにできる手の大きさと同じくらいの箒を購入しました。
箒には「邪気を払う」といったお守り的な役割もあるとうかがったので
玄関のドアに吊るして保管しています。そして帰宅したらササっと。
丁寧に作られた箒を日常に取り入れることで、私の生活のクオリティも上がったような気が
しなくもなくもないような、とにかく、いい気持ちになります(笑)。
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お話をうかがった箒博物館「市民蔵常右衛門」は中津箒をはじめとした
世界各国および日本各地の箒の展示もあります。
毎週木金土日と祝日の10:00~17:00にオープンしています。
ミニ箒の製作体験ワークショップも行われています!
中津箒、他の作品やイベント・ワークショップ・箒博物館については
下記のホームページをごらんください。
→中津箒 株式会社まちづくり山上