
闘病中の子どもを元気づけるために病院で活動する「ファシリティドッグ」の存在をご存知ですか?
小児がんなど重い病気の子ども達のストレスや不安を解消する強い味方です。
単なるふれあい活動ではなく「動物介在療法」と呼ばれる専門的な役割を持ち、
あくまでも職員の一人として病院で勤務しています。
今回は県立こども医療センターで活動しているファシリティドッグ「アニー」と
ファシリティドッグハンドラーの森田優子さんにお話を伺った様子をお届けしました。
県立こども医療センターではファシリティドッグが2012年から常勤しています。
現在勤務中のアニーは2017年から勤務。今後引継ぎ予定の「オリ」や、
トレーニング中の候補犬2頭も活動しているとのこと。
番組では2013年に先代の「ベイリー」をご紹介したことがあるのですが、
当時はファシリティドッグがベイリーを含めて2頭しかいなかった記憶があります。
約10年以上の間にファシリティドッグを巡る環境も変わったようです。
アニー病室などを周ってリハビリの応援や、子どもと一緒にベッドで添い寝をしたり
手術や検査を受ける子どもの不安を和らげるために手術室や検査室まで同行するのがお仕事。
子ども達を見守り、勇気づけ、元気を与えている存在ですが、
子ども達だけではなく、そのご家族のみなさんもアニーの存在に癒され
安心をもらっているというお話がとても印象的でした。
親御さんからすれば、大変な入院中であってもお子さんには笑顔でいて欲しいでしょうし、
お子さんも、お母さんお父さんに笑顔でいて欲しいのは同じかと…。
ファシリティドッグにしかできな重要なお仕事です。
このようなファシリティドッグは現在日本でこども医療センターを含めて4つの病院で
活動しているそうです。もっと全国に広まり、ファシリティドッグを導入する病院が
増えることを祈るばかりです。
→ファシリティドッグの紹介 神奈川県立こども医療センター