
秋に向けて登山客が多くなるシーズンを前に
今回は神奈川県伊勢原警察署山岳救助隊員の北条保徳警部補をスタジオにお迎えし、
登山をもっと楽しむための心構えなどをお話いただきました。
※山岳救助隊とは※
山岳地帯での遭難事故に対応する地域警察官を中心に編成された部隊。
遭難者の救助活動、捜索活動、山岳避難防止のための啓発活動などを行っています。
大山をはじめ、登山やハイキングで訪れる方も多い神奈川県ですが
新型コロナウイルス感染症が流行した時期から登山客が増え、その分捜査件数も増えたそうです。
都道府県別の山岳遭難件数は、長野県、北海道に次いで東京都並んで3位。
伊勢原警察署管内の山岳遭難事故件数も昨年のペースを上回っているんだとか。
事故の8割は下山中に起こっており、転倒・滑落の他にこれからの時期は熱中症、脱水症により
動けなくなる方も多いとお話されていました。
山をもっと楽しむために備えておきたい、最低限の装備品を紹介していただいたほか
忘れずに行ってほしいと北条さんがおっしゃっていたのは
「登山計画を立てること」と「登山届」の提出。
大山は登山経験があまりない方、初心者の方も挑戦しやすい山でもあります。
分かりやすく、自分が登る予定のコースを地図上でなぞって提出できる
伊勢原署独自の「登山者カード」を用意しているそうです。
私が手に持っているのが、伊勢原署オリジナルの登山者カード。
山のアプリ「YAMAP」や「コンパス」などの活用もいざという時大変役に立ちます!
遭難やケガなど、もしも何かがあった場合はとにかく「通報してほしい」とのこと。
その人に合った装備・体力・経験にあわせた登山をすれば事故は起きないので
ゆとりと計画ある登山をして、山を楽しんで欲しい!というメッセージもいただきました。
これからの季節さらに楽しくなる登山ですが、楽しめるのは装備と知識があってこそ!ですね。
初心者の方も非常に参考になるお話をたくさんうかがうことができました。
→登山を楽しく安全に 山岳避難防止 神奈川県警察ホームページ