
今回の放送は、毎年2月4日の「ワールドキャンサーデー」に因んで
神奈川県立がんセンター病院長の酒井リカ先生と、神奈川県がん・疾病対策課
がん・循環器グループの白澤薫さんをゲストにお迎えして
神奈川県立がんセンターで行われている「重粒子線治療」など
最先端のがん治療や、がん検診の重要性についてお話をうかがいました。
神奈川県ではがんに罹患する人が年々増えており、令和2年で6万人を超えています。
昭和53年から死亡原因の第1位はがんで、総志望者の3人に1人ががんで亡くなっているそうです。
まずは白澤さんからがん検診の大切さについてお話をしていただきました。
がんを早く見つけるには、自覚症状のない元気な時に
定期的以にがん検診を受けることが大切です。
いざという時には、がんの経験者や詳しい人のアドバイスを受ける事ができる
「かながわがんピアサポーター」や、一般社団法人日本癌治療学会で認定を受けている
「認定がん医療ネットワークナビゲーター」といった相談窓口があることを
知っておいてほしいとのことでした。
→がん相談 神奈川県ホームページ
酒井先生には、現在神奈川県立がんセンターで行われている放射線治療の一種である
「重粒子線治療」について説明をしていただきました。
この重粒子線治療施設は国内でも7か所のみで、そのうちがん治療施設と併設されているのは
国内では神奈川県立がんセンターのみだそうです。
がん治療施設が併設されていることで、重粒子線以外の治療も必要に応じて
対応可能であり、安心して治療を受けられます。
他にがんと診断された後の患者さんやご家族の方に向けた
「防ガンMAP神奈川県版」というツールや、がん診療連携拠点病院に指定された病院に
設置されている「がん相談支援センター」をご紹介いただきました。
重粒子線治療について詳しく知りたいかた向けには3月20日(木・祝)の午後、
川崎市コンベンションホールにて市民公開講座が開催されます。
こちらは事前申し込み制ですが、詳しい情報は県立がんセンターのホームページをご確認下さい。
→神奈川県立がんセンター