KANAGAWA Muffin - Fm yokohama 84.7

横浜のレトロな建築をめぐる旅。

今日は横浜・馬車道から日本大通りを通って山下公園まで
横浜ベイエリアに点在するレトロな建築の魅力をご紹介しました。
この辺りは山手の西洋館やみなとみらいの赤レンガ倉庫、横浜三塔など
西洋建築の古典的な手法を取り入れた建物が数多く建てられています。
空気が澄んでいるこの季節は街歩きにもピッタリの季節。

というわけで、
横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院特別研究教員で
西洋建築史がご専門の菅野裕子さんと一緒に街歩きをしながら
建築物を見るときの楽しみ方のポイントを教えていただきました!

本町通りから馬車道を少し入った所からスタート。
最初に訪れたのは「旧横浜正金銀行」の正面玄関前です。
(現在の「神奈川県立歴史博物館」ですね)
正面玄関ではなく、角に玄関がある理由やその周辺の建物への影響などをお話いただきました。


場所を変えて向かった先は「クイーンの塔」(横浜税関)です。
他の横浜三塔(キングの塔/神奈川県庁本庁舎・ジャックの塔/横浜市開港記念開館)とは異なり
クイーンの塔だけ正面が斜めに向いているのです。
エキゾチックですらっとした白い塔ですが、この塔を作った人は海・港から見られることを
意識して作ったのではないか?というお話が非常に興味深かったです。
港町・横浜ならではの「海からみた建物の顔」ですね。

最後は山下公園まで歩き、「ホテルニューグランド」へ。
日本を代表するクラシックホテルですが建築物としてもイタリアの初期ルネサンスの建物に
少し似ているところがいくつかあるそうで、その特徴などを教えていただきました。
横浜の街の再生を願って建てられた「ホテルニューグランド」と山下公園の関係…。
グッとくるものがありました。

建築は外見だけならいつでも見られるので、街は無料の美術館のようなもの。
この辺りの景色は横浜ならではですよね。
ちなみに冬は街路樹の葉が落ちて建物の外観がよく見えるので
街歩きをしながら建築を見るのにはピッタリの季節なんだそうです。
(言われてみれば確かに…!)

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