KANAGAWA Muffin - Fm yokohama 84.7

秦野ダイコンプロジェクト

今回は東海大学教養学部教養学部長で教授の室田憲一さんをお迎えし、
江戸時代に特産品だった「波多野ダイコン」を復元し商品化を目指す
東海大学のプロジェクトについてお話をうかがいました。

大学近くの秦野地域ではかつて「波多野ダイコン」という大根の固定種が存在していたそうです。
長さ約60cm、胴回り約4.5cmの細長い大根で、江戸時代から明治時代には絶滅してしまいましたが
江戸時代には特産品として領主の献上品にも用いられていたのだとか。
※秦野には実際に「大根(オオネ)地区」が存在しますが、ダイコンは関係ないそうです。

東洋大学教養学部では地元の地域振興に関わる取組みを行っており、
室田教授の研究室でこの「波多野ダイコン」を「秦野ダイコン」として、
商品・特産品として復活させよう!というプロジェクトが始まりました。

残っている波多野ダイコンの種がないか探すところから始まり、
作付けから土づくり、収穫した大根の味の変化などをお話いただいたところで
実際にお持ちいただいた秦野ダイコンを試食。
調理などせず、大胆にボリッとそのまま齧りついてみると…意外と爽やかな味!
辛味もさほどなく、また水分も少なめなのでお漬物にすると下味をよく含んでさらに美味しい。
調理方法に関しては、漬け物、唐揚げ、学生さん考案のロールケーキ(!!)など
細長い形状を活かした食べ方を日々考えているそうです。

神奈川の大根というと、大きくズッシリとした三浦大根が有名ですが、
そのうち細長いスレンダーボディの秦野ダイコンも一緒に、
神奈川の大根ツートップとしてスーパーや八百屋さんに並ぶ日もそう遠くはなさそうです。

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