KANAGAWA Muffin - Fm yokohama 84.7

未来につなぐ地域の森

今回は南足柄市が市内小学校の生徒と進める、
地元産材を用いた昇降口の木質化プロジェクトをご紹介しました。
プロジェクトに関わる南足柄市 産業振興課の小川貴弘さんと
株式会社「サオビ」島崎衛さんをゲストにお迎えし、
南足柄市の森林の現状や現在行っている取組みからお話をうかがいました。

市域の約7割が森林を占めている南足柄市では現在、伐採した木を「使う」ことに
力を入れており、その一環として「みんなの森の会議」という
市内の小学校5校の昇降口を南足柄産の木材でリニューアル(木質化)する
「昇降口木質化プロジェクト」を進めています。
横浜から南足柄に移住された事がきっかけでこの取組みを始める事になった島崎さんに
木質化するまでの過程などをお話いただきました。
小学生には木に親しんでもらうための体験や、昇降口のデザインを一緒に考えるところから
作業を共に進めていったそうです。小学生ならではのユニークなアイデアもたくさんあったとのこと。


実際に使われている下駄箱をお持ちいただいたのですが、
南足柄の木はカミキリムシによって食べられてしまっている木も多いそうです。
今回はあえてこのような木をそのまま利用したのですが、
小学生からは「整った木よりもかっこいい」という声もあったそうです!

すでに5校中2校の木質化が完成していますが、これから2年の歳月を使って
他の学校の昇降口木質化を実現させていくそうです。
そして今後は市内の施設を順次木質化させていく予定とのこと。
昇降口というと、校内でも特にヒンヤリとした薄暗いイメージがあるのですが
木材を多く使った昇降口は暖かみもあり、明るさもあり、毎朝の登校が楽しくなりそうです。
そして使用木材が地元産材であれば愛着も沸きますね!

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