KANAGAWA Muffin - Fm yokohama 84.7

なくそう!海洋プラスチックごみ

今回は国立研究開発法人海洋研究開発機構=JAMSTECの研究員、
日高弥子さんをゲストにお迎えし、昨今問題となっている
「海洋プラスチックごみ」の削減に向けた取り組み等について
お話をうかがいました。

JAMSTECにおける海ごみ研究の中で
日高さんが現在研究を進めているのが「海ごみAI」!
これは海岸の写真からごみの種類と量を自動で分析できる技術で
モニタリングカメラ等を使って海岸で撮影した写真を入力すると
自然ごみ・人工ごみ・空・砂浜など8種類に塗り分けた画像が出力できるんだそう!

「海ごみAI」によってプラスチックごみを細かく分析し
材質が分かるようになることで、漁業分野から出たごみなのか、
生活圏から流れ着いたごみなのか発生源が分かるようになります。
これ以上の汚染を防ぐために、海ごみの実態を把握することが重要と仰っていました。

かなり高度な研究ですが「人工ごみとはどういったものなのか」を
AIに学習させる必要があり、これまで学習のために集めた写真の数は3500枚!
今後はスマートフォンで海岸の写真を撮影する事でごみの種類や量を分析できる
誰でも使えるようなアプリにすることを目指しているとお話いただきました。


「ごみ拾いSNS『ピリカ』」という無料のスマートフォンアプリを使うと
皆さんが撮影した画像データがJAMSTECや共同研究を行っている鹿児島大学へ送信され、
海ごみAIを用いて画像からプラごみの種類などを自動で識別するんだとか。(すごい!)
プラごみゼロの輪を広げ、私たちも科学に参加しながら
AIの進化や海洋ごみ問題の解決に繋げていきましょう!

top