
今回の放送は日本の伝統である「藍染め」と「左官」、
その二つを世界で初めて組み合わせた「藍左師」の方が行う活動
「FUJISAWA BLUEHANDS PROJECT」をご紹介。
初代藍左師・アーティストの守谷玲太さんにお話をうかがうため
藤沢市にある守谷さんの工房「ART MORIYA」へ伺ってきました。
2019年から藍左師としての活動を始められたという守谷さん。
ヨーロッパの左官材を仕事に取り入れた縁で現地の左官を勉強する機会が
あったそうです。ある時「なぜ藍色の壁がないのか」と疑問に思った事がきっかけで
藍染めと左官の技術を合わせた研究を始められたそうです。
藍染めは時間の経過で色が落ちてしまう為、今までは衣服にしか使用されて
いませんでしたが、ヨーロッパ由来の左官材を組み合わせることで
色落ちせず、さらに防水性や強度が増した状態で家具やアート作品にも
応用できるようになったと言います。
江の島エスカー乗り場横の公衆トイレにある壁面アートのお話などを伺った後は
「FUJISAWA BLUEHANDS PROJECT」の取り組みについて。
これは2021年から藤沢市資源環境共同組合と市内のアパレルブランドの方達と
コラボする事で誕生したプロジェクト。
組合のリサイクル処理工場で働く障がい者の方が守谷さんの指導を受けながら
アパレルブランド・ラファイエットさんが提供した「FUJISAWA CITY」の
Tシャツなどを染める工程を行っています。
年間約3000枚を手作業で染めており、ひとつひとつ仕上がりも異なることから
「多様性を認め合うことにも通じる」と守谷さんは仰っていました。
出来上がったシャツは市内の飲食店や自動車学校でユニフォームとしても利用。
ラファイエット藤沢店、藤沢市役所内のローソン、アートモリヤでも購入可能です!
→ART MORIYA