
情報過多やコロナ禍の影響で心身の疲労を抱えている方が多い現代、
メディアなどで「心を整える(マインドフルネス)」という言葉を目にする機会が
増えてきました。心を整えるとはどういうこと?
今回は横浜にある臨済宗建長寺派林香寺の住職であり、
RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルクリニックで精神科医として働く
川野泰周さんをゲストにお迎えし、マインドフルネスについて教えていただきました。
仏教の瞑想法を源流に有すると言われるマインドフルネスの定義は
「今この瞬間の体験に意図的に注意を向け、
良い悪いや好き嫌いなどの価値判断をせず、
あるがままに受け入れる心の状態」のこと。
これを身に着けるための練習法が「マインドフルネス瞑想」なんだそうです。
瞑想に決まった形はないのですが、大切なのは呼吸。
川野さんに基本的な「呼吸瞑想」を教えていただき、私も実践。
鼻や口の空気の出入りなどを感じ、時折雑念が混じりながらも
終えた後は不思議と気持ちが落ち着きます。
そして川野さん考案の「おやつ瞑想」にも挑戦。
小さく割ったおせんべいの見た目、匂い、感触、胃に落ちていく感覚など
川野さんのガイドの下で行った感想は「満腹になった…」でした。
ダイエットにも効果があるとおっしゃっていましたが、
小さなおせんべいのかけら一つで本当に大満足なんです。
これからは毎回の食事も丁寧に、味や食感をきちんと味わいながらいただこう…。
瞑想中に雑念が浮かんできても問題はないそうです。
雑念が沸いてしまう自分を素直に受け入れる事。
それが自分の存在を受容し、自己肯定感を高めることにも繋がるとか。
ぜひ何かしらの瞑想を日々の生活習慣のひとつとして取り入れ、
「マインドフルネス」の姿勢を心に育んでいただきたい。という
メッセージをいただきました。
歩く瞑想、キャベツの千切り瞑想、つり革瞑想などなど…
瞑想には人の数だけ方法があるのかもしれませんね。
呼吸を大切に、自分自身に集中して心が無になること。
あなたに合う方法で心を整えてくださいね。