
9月は「防災月間」です。
今回は神奈川県民にとっても重要な箱根山や富士山の噴火による
生活への影響などを考えます。
お話をうかがったのは、
神奈川県温泉地学研究所・火山対策調整官の藤松淳さんです。
日頃から地震や大雨、台風などの自然災害に対する防災対策を行っている
方は多いと思いますが、火山噴火もいつ発生するか分かりませんよね。
しかし滅多に起こらないところが火山防災の難しいところ。
6年前、神奈川県唯一の火山「箱根山」が噴火した時の
状況や及ぼした影響についてお話いただきました。
温泉地学研究所が設立されて以来はじめての噴火。
もちろん箱根地域で暮らす人々にとってもはじめて経験する噴火でした。
この噴火は水蒸気噴火で、マグマ噴火に比べて規模は小さいものの
火口近くにいると噴石等により生命にかかわるため
事前の避難が必要になります。
2009年からは噴火警戒レベルが運用され、
避難計画や異常時のマニュアルが作成されています。
現在、大涌谷自然研究路は立ち入りが規制されていますが
研究路再開のために県は噴石シェルターを7棟整備しました。
シェルター内にはレスキュータオルやガスマスクなどを配備しており、
また大涌谷園地ではロープウェーの駅舎や大涌谷くろたまご館など
周辺の建物もいざという時の退避場所になっています。
(もしもの時は避難誘導に従って行動しましょう!)
→箱根町周辺の火山・地震活動(箱根町HPより)
→大涌谷周辺の観光客等の避難誘導マニュアル(箱根町HPより)
神奈川県は富士山にも近い県です。
最後の噴火から300年ほど噴火していないことから
今後いつ噴火してもおかしくないと言われています。
富士山で噴火した場合、必ず神奈川県内に溶岩が流れてくるわけではない
とのことですが、
今年3月に「富士山ハザードマップ」が改訂されました。
防災への備えのひとつとして確認しておいたほうがよさそうです。
→神奈川県災害情報ポータル
→神奈川県温泉地学研究所