3月は年度末で卒業、進学、就職、人事異動、引っ越しなどなど
何かと落ち着かない時期ですよね。
精神的・身体的なストレスが多いですし
最近は「コロナうつ」といった状態もあると聞きます。
こころの健康を保つにはどのように対処をすればよいのか?
今回は県立精神医療センターの伊津野拓司先生にお話をうかがいました。
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「心が健康であるとはどういうことか?」
睡眠がとれている、昼夜リズムが維持されている、食欲が適度にある…
などに加えて喜怒哀楽が適切にあり、意欲が適度にあり、
即行動に移すことができる...だそうです。
これらはあり過ぎてもなさ過ぎても生活に支障をが出てしまうのですが
加えて自己肯定感が適度にあるという事も重要と仰っていました。
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こころの健康が重要な理由は、
「生きる上での推進力になるから」。
この一年間で非常に多くの方がストレスを感じ、
実際に調子を崩してしまう「コロナうつ」といった状態の方も
増えていますが、これは環境変化がストレスとなり心の健康を
保てなくなっている状態ということ。![]()
環境変化というストレスに対してはまず
周囲に翻弄されない、自分のリズムをいかに身につけるかが大切と
先生はおっしゃっていました。自分なりの日課を作り習慣化すること。
自分のペースで進められると自己効力感も生まれてきます。
変化への柔軟性がストレスを乗り越えるための鍵といえますよね。
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そして未知であるが故の不安への対処法は
・不安を手放すこと
・今出来ることに集中すること
伊津野先生が紹介してくださった聖書からの一節、
「変えられないものは諦める、変えられるものに力を注ぐ、
両者を区別できる知恵を身につける」はとても印象的でした。
なによりもストレスから距離を取れるならば、距離を取る事が重要。
距離を取れない、距離をとっても心の不調が改善されない場合は
専門家への受診を検討することも大切です。
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最後に伊津野先生からは
「多くの方が先の見えないストレスフルな環境に置かれていると
思います。変化への対応力、精神的なレジリエンスを身につける事が
コロナ禍を乗り切る上で重要だと思います」
といったメッセージをいただきました。
※画像は私がこころの健康を保つ上で欠かせないものの一部!