KANAGAWA Muffin - Fm yokohama 84.7

秋の文学散歩

読書の秋!今回は横浜・港の見える丘公園の中にある
「神奈川県立近代文学館」にスポットを当て、
貴重な所蔵資料や文豪ゆかりの神奈川の地をご紹介しました。
ゲストは神奈川近代文学館の野見山陽子さんです。

神奈川県は夏目漱石、芥川龍之介、谷崎潤一郎、川端康成、
太宰治、三島由紀夫など日本近代文学史に欠かせない作家たちと
深いゆかりがあります。中でも「山月記」「李陵」などを書いた
中島敦は、横浜高等女学校(現横浜学園)で8年間教師として
勤めるなど、神奈川(横浜)ゆかりの文豪として有名です。
もちろん神奈川近代文学館には中島敦の直筆原稿など多くが
所蔵されています。

「文学」は敷居が高くてちょっと…という方も多いと思いますが
(私もそのうちのひとりです。。)
そんな方へ向けた野見山さんのおススメは
「まずは文豪のキャラクターを知ること」。
写真や残された資料から彼らの人間味あふれる姿を
垣間見る事ができますが、
その中でも文豪たちが友人や恋人に送った手紙などは
作品からは想像できない意外な一面を
知る事もできます。

番組内でご紹介した芥川龍之介が後に妻となる「文ちゃん」へ
送ったプロポーズの手紙は、読んでいるこっちが恥ずかしくなり、
あの芥川龍之介の端正なイケメン具合からは想像つかないほど
純情で熱意のこもった文面でした…♡
(本人もこうして保存され朗読までされるとは思わなかったろうに。)

文豪ゆかりの地を巡る文学散歩もおすすめ。
神奈川近代文学館では文豪たちが通ったお店など、
現存している場所(聖地)を巡るコースをご紹介しています。
横浜・山手周辺には文豪ゆかりの地が複数あるので
神奈川近代文学館に来館する際は周辺の散策も楽しんでみては。

現在は特別展「大岡昇平の世界展」を開催中です。
昭和を代表する作家、大岡昇平の資料を中心に
一文学者として戦後日本を歩み続けた彼の生涯を辿ります。
会期は11月29日(日)までです。

ここを訪れると読書の幅がグッと広がりますよ!
ぜひゆっくりとお楽しみくださいね。

アクセス方法やそのほか詳細はホームページをご覧ください。
→県立神奈川近代文学館

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