KANAGAWA Muffin - Fm yokohama 84.7

風鈴で感じるかながわの涼

暑い夏にリーンと響く風鈴の音は本当に気持ちの良いもの。
体感温度が下がりますよね。
中でも鋳物の風鈴は凛として気品すら感じます。
今回は小田原鋳物風鈴を制作する柏木美術鋳物研究所を訪れ
柏木照之さんにお話を伺った様子をお届けしました。

入口で出迎えてくれる様々な種類の風鈴。(と小田原提灯。)


小田原工芸鋳物は神奈川の名産100選にも選ばれています。
小田原は江戸時代に宿場町として栄えたと同時に鋳物産業も
発展しました。鋳物職人が集まる海沿いの町はかつて「鍋町」と
呼ばれていたそうです。

柏木さんにお話を伺っている間も美しい音色が。

現在小田原鋳物を唯一継承している柏木さんですが、
鋳物業に就いたきっかけは、大学生時代に家業の鋳物業を
アルバイトで手伝ったこと。
何度も試行錯誤しながら「いい音色」を未だ探究すると
おっしゃっていました。ちなみに近所で聞こえる風鈴の音色で
(うちの風鈴だな!)と分かる事もあるそうです。


「まつむし」「すずむし」などお好みの音色を探しましょう。

柏木美術鋳物研究所が作る風鈴は大きく分けて2種類。
「真鍮製風鈴」と「砂張製風鈴」。
黒沢明監督映画「赤ひげ」でも使用されました。

風鈴だけではなく「おりん」の音も素晴らしい。
余韻が長く、体の芯にスン...と響きます。

コロコロと鳴る鈴もおもしろいですよ。

今は在宅勤務をしている方も多いので、
パソコンの横に風鈴を覆いてリラックスするために鳴らすのも
おススメとのこと。おうちにいながらも夏の涼を感じられます。

今年はコロナの影響で風鈴のイベントが軒並み中止に。
柏木さんの風鈴の音を直に聞く機会が減ってしまいましたが
柏木美術鋳物研究所の店舗で展示・販売を行っています。
小田原市風祭の鈴廣かまぼこの里内にある「すずなり市場」や
小田原駅ビル内の「WAZA屋」でも販売中とのこと。

また現在はAmazonでネット販売を始めたそうです。
遠方の方はこちらからもどうぞ!

詳しくは「柏木美術鋳物研究所」のホームページをご覧ください。

柏木美術鋳物研究所ホームページ

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