暑い夏にリーンと響く風鈴の音は本当に気持ちの良いもの。
体感温度が下がりますよね。
中でも鋳物の風鈴は凛として気品すら感じます。
今回は小田原鋳物風鈴を制作する柏木美術鋳物研究所を訪れ
柏木照之さんにお話を伺った様子をお届けしました。
入口で出迎えてくれる様々な種類の風鈴。(と小田原提灯。)
小田原工芸鋳物は神奈川の名産100選にも選ばれています。
小田原は江戸時代に宿場町として栄えたと同時に鋳物産業も
発展しました。鋳物職人が集まる海沿いの町はかつて「鍋町」と
呼ばれていたそうです。
柏木さんにお話を伺っている間も美しい音色が。
現在小田原鋳物を唯一継承している柏木さんですが、
鋳物業に就いたきっかけは、大学生時代に家業の鋳物業を
アルバイトで手伝ったこと。
何度も試行錯誤しながら「いい音色」を未だ探究すると
おっしゃっていました。ちなみに近所で聞こえる風鈴の音色で
(うちの風鈴だな!)と分かる事もあるそうです。
「まつむし」「すずむし」などお好みの音色を探しましょう。
柏木美術鋳物研究所が作る風鈴は大きく分けて2種類。
「真鍮製風鈴」と「砂張製風鈴」。
黒沢明監督映画「赤ひげ」でも使用されました。
風鈴だけではなく「おりん」の音も素晴らしい。
余韻が長く、体の芯にスン...と響きます。
コロコロと鳴る鈴もおもしろいですよ。
今は在宅勤務をしている方も多いので、
パソコンの横に風鈴を覆いてリラックスするために鳴らすのも
おススメとのこと。おうちにいながらも夏の涼を感じられます。
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今年はコロナの影響で風鈴のイベントが軒並み中止に。
柏木さんの風鈴の音を直に聞く機会が減ってしまいましたが
柏木美術鋳物研究所の店舗で展示・販売を行っています。
小田原市風祭の鈴廣かまぼこの里内にある「すずなり市場」や
小田原駅ビル内の「WAZA屋」でも販売中とのこと。
また現在はAmazonでネット販売を始めたそうです。
遠方の方はこちらからもどうぞ!
詳しくは「柏木美術鋳物研究所」のホームページをご覧ください。
→柏木美術鋳物研究所ホームページ