今回は神奈川県自然環境保全センターが取り組んでいる
花粉飛散量の予測や観測、花粉症対策のお話を伺いました。

ゲストは神奈川県自然環境保全センターの研究連携課
主任研究員の斎藤央嗣さんです。

厚木市七沢にある自然環境保全センターでは
自然環境の保全再生や野生動物の保護管理のほか、
無花粉スギ、無花粉ヒノキの開発や
花粉飛散量観測などもおこなっています。

県内のスギ林30か所、ヒノキ林40か所で
実際に双眼鏡を使って観測し、雄花のつき具合を見て
100点満点で点数をつけるんだとか。
（点数が多いほど着花が多い。）

今年の飛散予想は…
スギは「やや多い」。今年の着花点数の平均値は52.8点！
ヒノキは「少ない」。今年の着花点数は28.1点！
昨年のような大量飛散はない！と見込まれているそうです！

現在、県内で生産されているスギ・ヒノキの苗木はすべて
「花粉の少ないスギ・ヒノキ」ですが、
無花粉スギ・ヒノキ、花粉の少ないスギ・ヒノキを植えるためには
今あるスギ林、ヒノキ林を伐採する必要があります。
そのためにも県産木材を積極的に使用し、植え替えを進めれば
花粉も減らすことができて一石二鳥！というわけです。

自然環境保全センターには展示室などがあり、
丹沢の自然再生の取組みが学べるほか、
野外施設では四季折々の身近な里山の生物を観察することもできます。
春には桜もたくさんキレイに咲きますよ♪

→神奈川県自然環境保全センター