今年は明治維新から150年。
神奈川県内にもそのころの面影を残すものがたくさんあるのですが
今回は横須賀市にある「観音崎砲台跡」をご紹介しました。
ここは明治政府によって東京湾に日本で最初に建設された
西洋式の砲台なのです。
神奈川県立観音崎公園の中にあるのですが、
詳しい方と一緒に行った方が絶対に楽しいだろう!
というわけで。
今回は東京湾要塞研究家のデビット佐藤さんに
案内をしていただきました。
まずは観音崎公園の管理事務所、パークセンターへ。
この建物は明治31年に建設された旧観音崎砲台の第二火薬庫。
美しいレンガ造りの建物です。
佐藤さんから「イギリス積み」「フランス積み」の説明を受けています。
さっそく記念撮影もしちゃいます。
佐藤さん、お付き合いいただきありがとうございました。
いざ、公園内へ。
観音崎公園の中には9つの砲台があります。
(というより、砲台跡が公園になったそうな。)
急な坂を上っていくと姿を現す第一砲台跡。日本最古の砲台です。
二つの砲台の間にはレンガ造りの連絡トンネルがあります。
トンネルの下には弾薬庫があるのだそうです。
ここの弾薬庫を見ることはできませんが、
美しいレンガ造りのトンネルの中で様々な想像を膨らませます。
向こうは千葉。
日清戦争、日露戦争の時には戦闘配備につきましたが
実践では発砲していません。
ザクザクと公園の中を進みながら(気持ち良かった~!)
向かった先は第二砲台跡。
通常は閉鎖されている弾薬庫の内部に入れていただきました。
懐中電灯を一人一個持って…ひんやりしています。ドキドキする…。
ここでもレンガの美しさが際立ちます。
昔の素晴らしい職人技術にため息です。
あと私、「ゲジゲジ」というものを初めて拝見しました。
(しかも結構な数の。)
佐藤さんのお話を聞きながら身体が固まっています(笑)
ちなみにここは年に数回開催される砲台ガイドツアーの時に
見学ができるそうですよ。
今は使用していないトンネル。
(こちらも通常は立ち入り禁止です。)
長い道を歩いていけば、タイムスリップしてしまいそうな雰囲気。
それにしても綺麗な状態で残っているものなんですね。
第二砲台跡の前で記念撮影。
この砲台の雰囲気…とてもすてきです。静かで。
砲台がステージに見えます。と佐藤さんに言うと
「そうなんです、ここでコンサートなどをやってみたいですね」
とのこと!気持ちいいだろうな~。実現しないかな~。
あくまでもここは「公園」なので、砲台についての説明などは
ほとんどありません。(そこがまた良い。)
事前に少し調べてから行った方が分かりやすいかも。
→観音崎砲台ガイド
とにかく広い場所ですが、ありのままの自然が残っているので
安全に気を付けつつ、公園の散歩ついでに様々な砲台跡を
回るのもおススメです。
→デビット佐藤さんのHP「東京湾要塞」