川崎市多摩区にある「川崎市立日本民家園」をご紹介しました!
お話を伺ったのは、日本民家園園長の渋谷卓男さん。
最近、古民家を利用したカフェやギャラリーも多いのですが
ここまでじっくりと古民家に触れ合うのは初めて。
一軒一軒、丁寧に説明をしてくださいました。
東北、神奈川も含めた関東、信越など様々な地方から
時代も古いものは17世紀後期から、江戸、明治、大正、昭和初期ごろまで
幅広い時代の古民家が展示されています。
実際に人々が暮らしていた建物だからか、
どの家からからも、当時の人の声が聞こえるような温かみがあります。
古民家の移築ってどうやるんだろう?
まさかそのままの姿で道路をズルズルと…なんてことはなく、
(でもそんな風に想像しちゃいませんか?笑)
家屋を解体することを「解く(ほどく)」と言うのですが、
現地で解いてから搬送し、再生しているそうです。
地域や時代によって家の作りがそれぞれ異なります。
古い家ほど窓がほとんどなく真っ暗!
防犯上の理由により、窓が少なく閉鎖的な家ほど
安全度が高かったそうです。
『窓から射し込む朝日の光で目が覚める』とか
『窓は南向き、日当たりのいいお部屋じゃないとイヤっ』
なんていうのは、とても現代的な考えなのですね。
見事な合掌造り!!ビル4階分くらいの高さがあります。
19世紀前期頃の飛騨白川郷にあった山下家の住宅。
合掌造りの家が集合しているエリアは、目の前に見えた瞬間
みんな「おおおおお!」と思わず声が。
日本民家園にはなんと舞台もあるのです(下画像)。
志摩半島の漁村にあった「船越の舞台(安政4年/1857)」。
花道や出語り、人力で動かす回り舞台もあります。
華やかな歌舞伎芝居を楽しむ漁村の人々、、、
そんなことを想像していると、なんとも胸がキューっとなります。
渋谷さんにお話を伺ったのは『清宮家』の居間で。
ボランティアの方が囲炉裏に火をくべて下さった中での収録でした。
パチパチとかすかに聞こえる火の爆ぜる音。暖かくて落ち着きますねぇ。
この時に使用した原稿からは未だ煙の香りがします。
ノスタルジックな気持ちになります。
とても楽しかった日本民家園!季節毎に行きたいですね。
11月3日(土・祝)には、民家園が一年で一番にぎわうイベント、
『民家園まつり~無料開園日~』もありますよ。
イベントの詳細は、日本民家園のサイトでご確認を!
→川崎市立日本民家園