KANAGAWA Muffin - Fm yokohama 84.7

キャベツでウニを育てる!

今回は神奈川県の水産技術センターが取り組んでいる、
ユニークなウニの飼育をご紹介しました。
ゲストは水産技術センターの臼井一茂主任研究員です。

Img_73191 
ここ10年ほど、三浦半島沿岸で発生している「磯焼け」という現象。
今まで森のように生えていた海藻がなくなって荒地のようになってしまいました。
この「磯焼け」を元の姿に回復させるため、水産技術センターでは
原因となるムラサキウニなどの除去に取り組んでいました。

一方、キャベツ栽培が盛んな三浦半島では利用されない割れたキャベツなどの
利用法が課題となっていました。

ウニってなんでも食べちゃうらしいよ」という言葉を耳にしたゲストの臼井さん。
そこでキャベツ海藻マグロの端材パンの耳などをムラサキウニに与え、
実入りを良くすること=食用に適したウニにならないか、実験を始めます!

ところで、ウニって普段何を食べているか知ってた?
と聞かれると、「うーん、そう言われると確かに何だろう?」という感じなのですが
まさかキャベツを食べるとは!!
だってキャベツと海藻って全く味が違うし…。食感も違うし…。
ムラサキウニも最初は「よく分からないけど美味しいぞ」と思いながら食べていたのかな。
臼井さんのお話を聞きながら妄想が広がります。

で。ムラサキウニ達、三浦半島産のキャベツを大変お気に召した模様!
湘南ゴールドも好きなんだとか。ぜいたく~。)
(でも春菊やハーブ系は苦手なんだそうです。)

美味しい三浦のキャベツを食べてきたムラサキウニ達、どうなったかというと…。
実入りも良くなり磯臭さや苦味がなく
まるでフルーツのような甘い味に変わったんだとか!
ちょっと前まで除去の対象となっていたムラサキウニが海の宝石に大変身!
あぁ、そこまで聞くと食べてみたくなります。

今後も養殖システムや餌のあげ方などを開発していくと
お話されていた臼井さん。
ウニが大好きな私としては全力で応援したい取組みです!(笑)
三浦の名産に「ムラサキウニ」が加わる日もそう遠くはないかも…♪

top