The Burn - Fm yokohama 84.7

冒険写真家・豊田直之さん1年半ぶりのご出演 !

ADモーリーです!

昨日のGood To Goでは
ザバーンのゲスト最多出演記録更新中の
冒険写真家・豊田直之さんをお迎えしました!


前回お越しいただいた際は、
生物多様性のお話や神奈川県の海岸で
ゴミ拾いをされているというお話をされていました。
(前回の模様はこちらから

Q. ゴミ拾いの活動も続けられているとのことですが、
  今日は"のぼり"も持って来たんですね!


『戦国時代の武将みたいに活動してるぞ!
 っていうのをアピールするために作りました。』


Q. 改めてお聞きしたいんですが、
「プラゴミバスターズ」って
 どんな活動をしているんですか?

『2年半前くらいのコロナが出始めて
 一番パニックだった時に、
 メンバー3人だったら
 事故責任で大丈夫だろうと集まって、
 神奈川県の海岸線を西の端の湯河原から
 ゴミ拾いをしようと始めたんですね。
 全長350キロから60キロあると思うんですが、
 もう210キロくらいまで到達してるんです。』


Q. どれくらいのペースで活動しているんですか?

『月に一回、平均7〜8キロやっています。

Q. 今日はのぼりの他にも背負子を持っていますが、
  それにゴミを入れて歩いているんですか?


『ゴミも入れるし、私たちは動画も撮るので
 撮影機材を入れたりしています。
 ドローンも飛ばしたりするので、大荷物です(笑)』


Q. やはりゴミはたくさん落ちていますか?

『すごいですよ。
 この間行った三浦の毘沙門という場所は、
 手付かずの自然があると同時に
 手付かずのプラごみがたくさんありました。
 三浦半島の先端はペットボトルが多かったですね。
 キャップ付きのものがプカプカ潮にのって
 浜に打ち上がるんです。
 ペットボトル本体だけが
 浜で見つかることも多いんですが、
 その場合、
 おそらく本体は海に沈んでるんです。』


Q. 一回につきどれくらいゴミが集まりますか?

『平均すると30〜40キロ集まります。
 軽トラの荷台が半分埋まるくらいの量ですね。』


Q.そんな「プラゴミバスターズ」ですが、
 テーマソングがあるそうですね。


『そうなんですよ。ここ2〜3年小学校に
 環境の授業に行っているんですけど
 子供たちが「プラゴミバスターズ」の
 活動に関心を持ってくれて、
 年間3クラスぐらい海岸に連れて、
 一緒にゴミを拾いに行ったり、
 すごい人気の活動になっているんです。
 さらになんとか子供たちの
 士気を上げるようなことが出来ないかなと思って、
 そこで思いついたのがテーマソング!
 私の写真展でBGMを作ってくれている人に相談したら、
 面白いからやりましょう!っていう話になりました。』

Q. 豊田さんも歌ってるんですよね!面白いですね!

『学校には歌詞カードを配って、
 みんなで歌いながらやってるんです。
 今度これにダンスを付けて
 TikTokに投稿したいんですよ。(笑)』


Q. プラごみはどうやって
  処理するのがいいんでしょうか?

『湯河原から歩いてくると
 いろんな市町村を通るじゃないですか。
 一つ問題があって、
 市町村によって分別が違うんですね。
 例えば三浦市とか横須賀市は
 ペットボトルもプラごみも
 全部燃えるゴミなんですね。
 自治体の取り組み方とか姿勢がバラバラなので、
 プラごみの問題が解決するわけないですよね。』


Q. どうすればいいんでしょうか?

『県として取り組んでもらうために、
 知事に話をしに行こうと思っているんです。
 神奈川県もゴミの取り組みは行なっているんですが、
 本質的に取り組まない限り解決しないですよね。
 だから神奈川県が日本全国に先立って、
 ゴミの分別を統一をし始めたら、
 素晴らしいと思うんです。
 それを提案しに行こうと思ってます。』


Q. 一筋縄ではいかない問題ですね。

『そうですね。
 あともう一つ大きな問題なんですが、
 ゴミ拾いをしている時に、
 三浦市に入った途端、ゴミが増えたんです。
 よく考えると地理的な問題で、
 三浦半島って相模湾と
東京湾に挟まれていますよね。
 両方の湾に出てしまったゴミが風や潮で流れて
 先端にある三浦市に行き着くんですね。
 これまで250キロくらい歩いてきて、
 ゴミを1トンと300キロくらい集めたんです。
 そのうちの650キロくらいが
 三浦市に入ってからなんです。
 地理的な問題もあるんですが、
 それをほったらかしているのも問題ですよね。
 これも三浦市長や
 県知事に提案をしようと思っています。』


Q. プラごみが多いとゴミ問題は解決しないですよね。

『そうですね。
 プラスチックが紫外線を浴びてバラバラになって、
 細かくなればなるほど、
 回収自体が出来なくなるんですね。
 どんどんマイクロプラスチックに海が汚染されていって、
 今は大丈夫かもしれないですけど、
 20〜30年後を考えると、
 魚が食べられなくなる時代が来るかもしれない。』


Q. 豊田さんは拾ったプラスチックゴミを
  どう処理するのが良いと考えていますか?


『それは難しいですよね。
 私たちもそこまで考えが及んでいないんですが、
 あまりにもプラスチックが増えてしまったので、
 便利ですし、全部無くなれとは思わないですが、
 なるべく使い捨てのものは使わない。
 どうしても使わないといけないものは使う。
 そのようにシフトしていかないとダメだと思います。』


Q. ゴミとして拾ったものは
  資源になったりするんですか?


『今、いろんなところが
 そういった取り組みをしていて、
 もう一度プラスチックとして利用したり、
 石油に戻したりという技術が発達しています。 
 ただ本当にそれが
 正しい方法なのかという部分には
 まだ疑問がありますよね。』


Q. 「プラゴミバスターズ」引き続き頑張ってください!

『ありがとうございます!
ゴールは多摩川の河口なんですけど、
 2025年2月とか3月には
 到着するんじゃないかなと思っています。』


Q. 最後に今後の活動について教えてください。

『出来るだけ多くの子供たちを現場に連れて行って、
 実際の海の状態を知ってもらいたいですね。
 連れて行くと目の色変えて、
 自分たちでどうやって未来を変えて行くかを
 子どたちなりに一生懸命考えてくれるんですよ。
 それをさらに僕ら大人と一緒に考えたり、
 実行したりっていうのを
 どんどんやっていきたいです。』


豊田さんありがとうございました!



豊田直之 ティエムオフィス
http://www.toyoda-marine-office.com

NPO法人 海の森・山の森事務局
http://www.uminomori-yamanomori.com
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