The Burn - Fm yokohama 84.7

生物多様性 / 冒険写真家・豊田直之さん

おはようございます!ADモーリーです。

昨日6/5は
FMヨコハマ「環境の日 1 DAY SPECIAL」ということで、
ザバーンでは「生物多様性」をテーマにお届けしました!
Good To Goのコーナーでゲストにお迎えしたのは、
冒険写真家・豊田直之さん。


豊田さんはザバーンのゲスト最多出演記録を更新中で、
前回お越しいただいた時には、
神奈川県の海岸で
ゴミ拾いをしているというお話をされていました。
(前回の模様はこちらから)

Q. 海岸のゴミ拾いは続けてらっしゃいますか?

『はい。去年湯河原からスタートしたんです。
 全部で435キロある海岸を歩きながら
 ゴミ拾いをしているんですが、
 ついこないだ江ノ島を一周しました。』


Q. やはりゴミはたくさんありますか?

『ありますね。
 これじゃあ、地球はあと
 50年ももたないだろうなって。
 毎回ガックリうなだれて帰ってます。』


Q. 今日は「生物多様性」をテーマに番組をお届けしていますが、
  豊田さんの"水の輪廻"が根底にある写真家活動は
  まさに「生物多様性」を表しています。
  最近はどんな活動をされていますか?

『先ほどの海岸線のゴミ拾いや
 小学校へ行って
 「環境出前授業」っていうのをやったりしています。
 年間通じて同じクラスに10回くらい行ったりと、
 継続して呼んでいただいています。
 子供達の環境に対するアクションを
 引き出す手助けをやっていますね。』



Q. 今日着ているオレンジのつなぎ服が
  学校で教えている時の衣装なんですよね? 

『そうです!学校で教える時もそうですし、
 海岸にゴミを拾いに行っている時もこの服ですね。』

Q. 「環境出前授業」では
  どんなことをやっているんですか?
 

『マイクロプラスチックとか
 海洋プラスチックゴミの話をするのが一番多いですかね。
 最近の学校の教室には50インチくらいのモニターが
 だいたい置いてあるので、それにパソコンを繋いで
 僕が撮った写真や動画をバンバン見せるんです。
 そうすると子供達も釘付けになるんですよ。
 下手な喋りよりも伝わるので、
 写真撮っていて良かったなって思います。』

Q. 特にどんな写真が盛り上がりますか?

『やっぱり生き物の写真ですね。
 トンガで撮影したクジラの写真とか
 4メーターもあるマンタやウミガメの写真。
 子供達が心を痛めるのは、
 サンゴにプラスチックが引っかかって
 折れちゃってる写真とかですね。
 魂に届いている感じというか、
 どうやればプラスチックを減らせるかなとか、
 子供達が日常生活から
 そういうことを考える態度に変わっていきます。』

Q. そんな子供達と一緒に
  作業もやってるんですよね?

『大岡川の源流の途中に
 横浜市日枝小学校があるんですね。
 そこの子供達は近くの蒔田公園の
 アクアパークっていう場所で遊びたいんですよ。
 ただそこまで綺麗な場所ではないので、
 もっと綺麗にして気持ちよく遊びたいんですね。
 なので生き物の力を借りて
 川を綺麗にしよう!っていう活動を一緒にやっています。』

Q. 生き物の力を借りて水を綺麗にするっていうのは
どういったことなんでしょうか?

『ヘドロを食べるバクテリアとか
 分解するタイプの微生物とか
 とにかくたくさんの生き物がいるんですよ。
 そういった生き物たちを活性化させて
 水が綺麗になれば魚も増えるという感じですね。』

Q. 竹を沈めたりもしてらっしゃるとか

『これは去年から始めたんですけど、
 沈んでる自転車を引き上げることもあるんです。
 ただ、自転車は2年くらい沈んでいると、
 藻が生えて、エビとか小魚が住んじゃうんですよ。
 なので自転車を引き上げると
 たくさんくっ付いて上がってきちゃうんです。
 自転車を引き上げて家がない状態なので、
 子供達と一緒に自然に還る竹とか鉄パイプで
 家を作って沈めたんですよ。
 活性が低い時期だったんですが、
 ハゼやエビとかカニが住み着いて、
 教室中が盛り上がりました!』


Q. プラスチックの釣り仕掛けが切れてしまったり
  釣り人が海を汚していると考える人もいますが、
  これについて豊田さんはどうお考えですか?

『毎年城ヶ島ダイビングセンターと組んで、
 海底清掃をしているんですが、
 1日100キロぐらいのゴミが上がるんです。
 その内の30キロくらいが釣り具なんです。
 それに生き物が付いちゃってる場合もあります。
 決してわざとやってる訳じゃないと思うけど、
 まず、私がそもそも釣り人ですし、
 今後どうしていくか
 考えないといけないですよね。』


Q. PEラインなんていうポリエステルの糸もありますが、
  ポリエステルもやっぱり分解されにくいですか?

『プラスチック系は完全に分解するまでに、
 300年から500年くらいかかると言われてるんですよ。
 本当に分解されるのかも証明されていないんです。』

Q. 我々も川の浄化に協力したいです!
  今後、どんなことに取り組んでいきますか?

『とにかく神奈川県内のいろんな学校に出かけて行って、
 いろんなことを教えていきたい。
 そして、子供達の意識を高めていく。
 子供の意識が高まると、保護者にも伝播するので、
 一家まるごとプラスチックに対する
 意識が上がっていけば嬉しいですね。
海岸のゴミ拾いも続けていきたいですね。』


豊田さんありがとうございました!

豊田直之 ティエムオフィス
http://www.toyoda-marine-office.com

NPO法人 海の森・山の森事務局
http://www.uminomori-yamanomori.com
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