8月最初の週末は富士山の麓で過ごしていました。「三菱オフロード試乗会」、そして「三菱スターキャンプ2014」の取材に行ってきました。
まずはスターキャンプに先駆けて行われた三菱オフロード試乗会から。富士山の雄大な自然の中にある「富士ヶ嶺オフロード」で開催されたこの試乗会。パジェロ、デリカD:5、そして番組でいつも取り上げているアウトランダーPHEVといった三菱のSUV車のオフロード性能をばっちり確かめられるというまたとないチャンスです。
「三菱のSUV車の実力を味わってください」とのお言葉で始まった試乗ですが、このオフロードコースが超ハード。角度30度のヒルクライムや、20度の長い急斜面を下っていくコース。下り坂なんて普通に見ているだけでも怖いんです。
「あの、本当に大丈夫なんでしょうか?!」と失礼なことを聞く私を、三菱の担当者の方は「絶対に大丈夫です。楽しんできてくださいね」と優しく送りだしてくださいました。
まずはパジェロで出発。いざ走り出してみると、急な登り坂もぐんぐん走りぬけていく。この力強さは未体験のものでした。「SUVのワイルドさって、こういうことだよね!」とウットリ。ああ、私また惚れちゃいそう…。そして20度の下り坂は、運転席からは下の景色がほぼ見えない状態で、正直、めちゃめちゃ怖かった。「ここを人が降りようとしたら、絶対に転がるな」と思いながら、恐る恐る、ゆっくりと進んでいくと、そんな坂道も安定して見事に走破しちゃうんです! パジェロ、あなたって何てスゴんですか!
まあちょっと下り坂でブレーキをロックさせて、ズリズリと岩の方へと向かっていったこともあったけど、それは完全に私のミス。ちょっとブレーキを緩めればちゃんとグリップを取り戻して、急な下り坂を難なく下りることができたのでした。
このコースにはデコボコのモーグルコースも設けられていて、こちらも体験しました。クルマはパジェロで、そしてドライバーは増岡浩さん。パリダカウィナーの走りを助手席にて体験するとは、なんて贅沢な瞬間なんでしょう。
それにしてもこのモーグル、外で見るのと中で見るのとではまったく違った印象でした。前輪または後輪のタイヤが浮いてしまっていても、残ったタイヤで走破していくのですが、外から見ていると「タイヤが浮いているなんて、ありえない」という状況でも、実際に車内で体験すると、そこまで傾いているとは感じられない。まったく恐怖感もなく安心して乗っていられるんですね。
パジェロでは30度近い(大げさ?)バンク走行も体験しましたが、自分では「もう無理、ひっくり返る!」という角度なんですが、パジェロはこちらも楽々クリア。増岡さん曰く「45度までは大丈夫なんで全然平気ですよ」とのこと。いつか挑戦してみたいと思ってます。
次に乗ったのはアウトランダーPHEV。番組でもとりあげて乗る機会の多いこのクルマですが、オフロードコースを走るのは初めてのこと。PHEVなんてハイテク君にオフロードはどうなのー、なんて思ってたんですけど、そこはさすが三菱の4WD。見事にパワフルにオフロードを走り抜けていきました。
普段からドライブしたり、お買い物に行ったりと色んな場面で運転していたけど、「アウトランダーPHEVは本格的なSUVでもある」ということを実感しましたね。
エコで、便利で、広くて使い勝手もよくて、力強くて走破性も高い。うーん、改めて考えてみると、アウトランダーPHEVって、願いを全部叶えてくれたクルマなんだなぁって思います。アウトランダーPHEVでのオフロード試乗の模様は、9月になったらザ・モーターウィークリーでオンエアします。お楽しみに。
その後はデリカD:4に乗って、こちらもワンボックスとは思えないほどの走破性にビックリ。そういえばデリカD:5もモーグルコースでデモランを行ったんですが、そのときにモーグル内でリヤのスライドドアが開閉できたのには驚きました。ボディ剛性が高くないととてもできない、と説明してもらったのですが、確かにそのとおり。デリカなど三菱オフローダーの走破性の高さは、そんなところにもヒミツがあるんだなあーと実感した一日でした。
さて試乗会の後は、翌日から「三菱スターキャンプ」の開催を控えた朝霧ジャンボリーキャンプ場でのテント泊を体験しました。
夕食は当然のようにバーベキューで、地元の新鮮な野菜やご当地の豚肉を使った美味なものでした。で、今回のバーベキューではアウトランダーPHEVの給電システムが大活躍でしたね。
以前、私も「キャンプでドライヤーが使える!」と大喜びしたアウトランダーPHEVの給電システム。家庭用100Vで1500Wまでの家電製品が使えるということで、今回のバーベキューではコンセントにホットプレートがつながれていました。オフロード試乗の後だし、ちょっと疲れていたこともあって、スイッチひとつでホットプレートが熱くなって、そしてほどなくジュージューとお肉が焼けるのは、なんとも幸せでした。
いつものキャンプでは木をあつめて火をつけて炭を起こしてなんていう手間があるんですが、そういうことは全部省略。すぐに食事ができるのって便利ですね。
バーベキューと富士宮やきそば、そして生ビールにワイン…夜がふけるまで思い切りキャンプを楽しみました。
大盛況のスターキャンプと絶叫の急坂体験
さて翌朝。テントから出て朝霧ジャンボリーを散歩していると、キャンプサイト入口にはもうスターキャンプのお客さんが、ずらっと行列していました。ゲートオープンすると次から次へとデリカ、パジェロ、アウトランダー、その他メーカーのSUVやキャンパーなどが続々と到着。
三菱スターキャンプは、SUVの楽しさや使い方を学びつつ、自然を守りながらみんなでキャンプを楽しもうというイベント。三菱のSUV車の体験試乗会はもちろん、丸太切り体験といった自然と触れ合うイベントも沢山あるから、すごい人気なんですねー。
そして参加者の皆さんも楽しみにしていたのが、CMでもお馴染みの「登坂同乗体験」です。あのCMの急坂スロープを、増岡さんの助手席で体感出来ちゃうというもの。早速、パジェロの助手席に座った私。後席には収録用にディレクターとカメラマンが乗っていましたが、急坂のアプローチで「おおっ」という声が…。でも増岡さんはひるむこともなく、涼しげな横顔でどんどん先へとクルマを勧めていきます。
ちなみにこの登坂体験キットは、傾斜角に段階があって、先へ進むほど急になっているんです。第二段階に差し掛かると、体全体がぐっとシートに沈む感じで、見た目よりもかなりハード。最後の45度になると、「これって、90度の間違いでは?」と思ってしまう程の重力がかかるんです。そして、視界は空しか見えない状態に…。
番組としては「いやー目の前には富士山。そして空が綺麗ですねー」なんていうコメントが欲しかったのかもしれませんが、私はもうコメントどころじゃない。「ギャーギャー」騒ぎまくりでした(笑)。でもこんな状況下でも安定しているパジェロ、恐るべし。そして笑顔で平然とされている増岡さんもさすがです…。
これで終了かと思いきや、「次の方が迫力ありますよー」とのお言葉が。「まだこれ以上があるんですか??」という私の心の声はスルーされ、続いてはバックでの登坂へ。え、後ろ向きに、45度を登るんですか!? ちょっと、何これ!
えー、結論から言うと、バックで、地面を見ながら体験する方が間違いなく迫力があります。前のめりになってシートベルトに全体重がかかっているような、まさに垂直な感覚でした。45度に達したときに私は、また気の利いたコメントが言えるわけでもなく、ただただ「ギャー! キャー!」でした。その悲鳴は広大な朝霧高原のキャンプ場に響きわたっていたそうです。
SUV、そして自然を満喫できる三菱スターキャンプ。来年は様々なプログラムにも参加して、1日ゆっくり満喫してみたいなと思いました。私、この2日間で、SUVがさらに好きになりましたー! みなさんも来年は三菱スターキャンプに参加してみては?