The Motor Weekly - Fm yokohama 84.7

【ジャガーFタイプ】どんな乗り方も受け止める懐の深いピュアスポーツ(レポート:番組Pタカハシ)

ジャガーFタイプ フロントスタイル

ジャガーFタイプ
価格:823~1286万円(クーペ)/977~1286万円(コンバーチブル)

ジャガー公式サイト
 
リスナーみなさんはジャガーと聞くとどんなイメージを持っていますか。高級サルーンで有名ですよね。


 
イギリスの名車でドイツのメルセデス・ベンツやBMW、アウディと並んでエグゼクティブには愛されているブランドです。BMWのトップグレード7シリーズはジャガーのXJを開発目標のベンチマークとしていて、XJを超えるようなクルマ造りをしている歴史があるんです。
 
その高級サルーンブランドというイメージのジャガーから、純粋なピュアスポーツカーがデビューしました。「Fタイプ」という名前です。もちろん、高級スポーツカーで価格も800万円台から1200万円台と高価ですが、このFタイプのライバルはポルシェ911やアウディR8、アストンマーティンV8ヴァンテージあたりになるので、ライバルよりは安いと言えますね。
 
ボディタイプはオープンタイプのコンバーチブルとクーペの2タイプ。当然2シーターです。コンバーチブルはハードトップタイプなので、クローズすればクーペのように静かな室内になります。もちろん電動ですから、信号待ちの短い時間でも簡単に開閉できます。
 
FタイプR インテリア 全面レザーなど高級感あふれるインテリア

エンジンをかけると低音のV8型らしいアイドリングをします。ドロドロ~という表現でしょうか、「エンジン回したらどんな音に、どんな加速をするんだろう」と期待が膨らむアイドリングですね。でも一般道をまわりのクルマと同じように流れに乗って走っていると、まったく凄さを感じさせないくらい高級なイメージです。エンジン音もほとんど聞こえないし、外の音や風切り音も聞こえません。オーディオの豪華なサウンドが優雅な気持ちにさせてくれます。
 
シフトレバーの横にあるダイナミックモードのスイッチを入れてみると、高級車は見事にスポーツカーに変身します。エンジンサウンドは迫力のある音になり、ダウンシフトでは自動でブリッピングもします。ハンドルは重くなり、アクセルレスポンスも敏感に反応するようになります。
 
Fタイプ シフトレバー周辺

550psものパワーを楽しめるのかというと、普通、こんなにパワーがあればもう十分で、持て余すのがあたりまえ。つまり自己限界を簡単に超えてしまうのだけど、Fタイプはクルマがコントロールしやすいので、他の500psオーバーのモデルとは違って、余裕が持てる。これはおおきな違いです。ポルシェもそうなんですけど、スポーツカーってパワーを出した時に安心できるかどうかも大事なんですよね。パワーにビビって、それ自体を楽しむというのもありですけど、それでは改造車的でやんちゃなイメージですよね。
 

Fタイプ・クーペ R 走行シーン

その余裕が持てる秘訣はたくさんあって、やはり基本のパッケージがしっかりしていて、中でも幅広のトレッドというのはポイントでしょう。さらに、FRなのに50:50の重量バランスと走るときに生じる旋回G、ロール、上下のダンピングなどのバランスがよく、さらに先進の電子デバイス制御がサポートしているということなのでしょう。
 
ジャガーの新型車、ピュアスポーツカーのFタイプはかっ飛ばせば、これほど運転が楽しいと思え、またゆっくりと走れば高級車に乗っている満足感も高い。とくにフツーに乗った時にフツーに走る。なおかつ高級であるというのはポイントが高いです。近所のコンビニに行くのに億劫にならないスポーツカーというのも珍しいですね。どうです?乗りたくなりませんか?

 

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