The Motor Weekly - Fm yokohama 84.7

【マツダ・アクセラ】2日間約300kmの試乗でアクセラの良さを再確認(レポート:藤本えみり)

DSCN7058

マツダ・アクセラ
価格:176.04万円~306.72万円(スポーツ)、244.08万円~257.04万円(ハイブリッド)、176.04万円~211.68万円(セダン)
マツダ公式サイト

 ■鹿児島でたっぷりとアクセラに乗ってきた

ども、藤本えみりです。番組ドライブレポート、いつも読んでいただきありがとうございます。「ドライブ、ドライブってあんまり遠く行ってなくね?」なんてこと言われそうなので、今回はマツダ・アクセラの試乗会で鹿児島に行ったときのお話です。
 
鹿児島は幼稚園のころに行った家族旅行以来…ってそんなどうでもいい情報はさておいて、マツダは毎年、鹿児島での試乗会を実施していて、その年に旬なクルマが試乗車として設定されます。なんで鹿児島なのか? 一般道からワインディングまで試乗コースをバラエティに富んだ設定ができるから、と聞きました。その鹿児島で一泊二日でのアクセラ試乗、時間も距離もたっぷり乗れる! と行く前からかなり楽しみでした。

アクセラキャプ 市街が一望できる場所にて。「鹿児島でっかいどー」って場所が違う

 
当日は羽田に9時集合なのに、楽しみすぎて1時間前に到着するのはいつものお約束。ロビーで時間まで待ちながら、「焼酎買ったら持って帰ってこられるかな?」「鹿児島の甘い名物のお菓子、なんだっけ?」などと考える私。どこかから「仕事だぞ!」という声が聞こえた気がして、気を引き締め直して、いざ機内へ。鹿児島まではぐっすりと寝て、来たるべき試乗に備えておきました。
 
到着したらまずは空港近くのホテルで、関係者のみなさんとブリーフィング。いつも試乗会に参加して思うのは、そのクルマを造った技術者の方々と直接お話することができるのはスゴイことだなあー、と。今回も車両開発の方々、パワートレーン開発の方々と名刺交換させていただきました。せっかくこんな機会があるんですから、私も開発者の方ときちんとクルマの話ができるようになりたいと思っています。まだまだ理解できないことだらけですが、頑張ります。
 
この席ではマツダの求める「人馬一体」とは一体何なのか? というお話もして頂きました。「理想的なドライビングポジションで、クルマが自然に反応すること。試乗でぜひそれを味わって下さい」との言葉を聞いて、この後の試乗が非常に楽しみになりました。初日が200キロ、翌日が100キロの合計300キロの試乗会、たっぷりとアクセラの魅力を感じてみよう。そう思った私なのでした。
 
最初はアクセラのハイブリッドに乗って試乗スタート。ここから宿泊先の白水館へ向かいながら、桜島SAで車両を乗り換えるというルートです。途中、桜とアクセラの写真を撮影したり、ルートを間違えたりしながらも、なんとか宮崎自動車道路に乗り、桜島SAでの車両交換も無事終了。ハイブリッドの次は、アクセラのディーゼル車(2.2リッター)に乗り込みました。

DSCN7042

 
個人的にはザ・モーターウィークリーの番組中で話をうかがったり、以前の試乗会で乗ってるときから、「マツダのクルマに乗るならディーゼルがいい」と、勝手に思っていたんです。で、今回、改めてアクセラのディーゼルに乗ってみると、これが予想以上に楽しいクルマでした。
 
トルク感、加速の力強さ、そしてなめらかな走りに、もうウットリ…。速いだけでなく、運転もしやすいんですよね。ちなみに試乗を終えてから、「ディーゼルが一番好きでした」とマツダの方に話したら、「えみりさん、肉食系ですね」と言われました。ディーゼル好きは肉食なのか理由は分からないんですが、まあ当たりです(笑)。
 
さて試乗ルートは高速道路からワインディングへと移りました。ここでも普段の自分の運転じゃないみたいに感じました。アクセルを踏んだ時に自然に反応してくれるし、ハンドルのしっかり感もちょうどいい。自分の思い通りにクルマが動いてくれるから、運転が楽しくてずっと運転していたくなる。実際、このパートは番組のタカハシPにお願いして、ずっと私が運転させてもらっていました。いやー、いいクルマだなあ。
 

アクセラキャプション アクセラが楽しくて、積極的にステアリングを握っていた藤本でしたー

 

 
■アクセラの運転しやすさの秘密が分かった

宿泊場所の白水館では、夜にマツダの方を交えての懇親会が行われました。マツダの広報の方、エンジニアの方に、私、タカハシP。そしてカーセンサー誌の取材の方々というメンバーでのテーブル。鹿児島の焼酎「利右衛門」で乾杯して、それをしっかりお代わりしたところで(笑)、マツダの方へ試乗して思ったことをいろいろと聞いてみました。
 
「アクセラはなぜこんなに運転しやすいんですか?」という単純な質問だったんですが、その理由のひとつは「人間工学に基づいて開発されているから」とのこと。
 
ドライビングポジションは「宇宙のような無重力空間で人間が楽になる関節の角度」で作られているとか、フロントタイヤを5cm前に移動することで、アクセルをしっかり踏むことができるとか、細かいことを教えていただきました。なるほどー。
 
さらに、アクセルを踏んで何秒後にクルマが動き出すのが良いのかを医学的に研究して、そのベストの数値である「0.3秒」、これをアクセラにフィードバックしているなんて話も伺えました。ものすごく細かく繊細なことを考えて造られてる、本当に自動車って面白いんだなーって思えた瞬間でした。
 
ちなみにマツダでは人馬一体をさらに追求するために、「乗馬クラブ」を作って実際に馬に乗って研究しているそうです。いやいや、本当に私にも分かりやすく説明して頂きありがとうございました。これで安心して焼酎のおかわりができる…といことで、頭もおなかも満足感一杯で、アクセラ試乗初日が終了しました。
 
DSCN7076DSCN711220140305_150716
 
■車内インターネットラジオで世界の番組を楽しむはずが…

DSCN7098 池田湖にて。イッシー像とアクセラを前にテンションアップの藤本

 

さてアクセラ鹿児島試乗、2日目は初日以上の晴天でした。いやー、東京に帰るのがもったいないぐらいの好天で、もっとこっちでアクセラに乗っていたいなーと思ってしましました。この日乗ったアクセラはガソリン車(1.5リッター)でMT仕様です。試乗できる時間は2時間、これもたっぷりと用意されています。

 
で、今回のアクセラ試乗会でどうしても試してみたかったことがありました。それは「aha radio(アハラジオ)」というもので、無料アプリ「aha radio」をダウンロードしたスマートフォンとBluetoothで連携すると、世界中のインターネットラジオなどのコンテンツを車内で利用することが出来るシステム。アクセラから導入されましたものなんですが、これはラジオDJとして絶対にチェックしておかねばー、と。
 
ということで、試乗スタート前にダウンロードしておいた「aha radio」をセット。あっというまに連携されて、「さあ、どこの国のラジオが聞こえるのかなー」と期待していると、流れてきたのは日本の歌でした。あっ、チャンネルが「70年代~90年代のJ-POP」になってたんですが、まあ世界のラジオということで、もちろんこんなチャンネルもありですよね。面白い。
 

ディスプレイキャプ インターネットラジオ等のコンテンツを車内で楽しめる「aha radio」

 

ちなみにこのときに流れていた曲は、吉田拓郎さんの「今日までそして明日から」。私は全然知らなかったんですが、同乗していたタカハシPは「えっ、知らないの? 吉田たくろーだよ? へー。わたしは今日まで生きてきましたーほげほげー」などと、一緒に歌いながら上機嫌でした。

 
なおこの「aha」はインターネットラジオ局にアクセスできるだけではなく、ニュースやスポーツなどの専門チャンネルも聞くことが可能だそうです。チャンネルをセレクトしていると「新・経済チャンネル」なんてものまでありました。これで「The motor weekly」が聞けたら最高に嬉しいのになあ。
 
さて試乗レポートに戻りましょうか。幻の恐竜イッシーがいると言われる池田湖に寄ったりしつつ、この日のルートはワインディング。ここでワインディングの走り方をレクチャーしてもらいました。
 

ドライブ中アクセラキャプ 「ギューっとブレーキング、スーッと切って、グッっと加速」と、ワインディング走りに真剣な藤本

手前でしっかりブレーキをかけ、ハンドルを切って、「大丈夫だな」と感じたらアクセルを踏む。その繰り返しなんですが、やはりコーナーの角度って同じじゃないので、なかなか難しい。乗って慣れる、経験して覚えていくしかないようです。しっかりとメリハリをつけて運転することが安全にもつながるので、これからきちんと意識して運転していこうと思ってます。
 
こうやってワインディングの走り方、なんて練習ができるのも、思い通りに動いてくれるアクセラだからこそですよね。前日は「運転がうまくなったかも」と感じた私は、2日目には欲が出て、「このクルマを上手に運転してみたい」と思ったんです。向上心って言うんですか、やっぱり何事も学ぶにはそういうのが大事なんですね。
 
さてさて、合計300キロのアクセラ試乗会も終了です。車両を返却するときにまったく疲れもなくて、「もっと乗っていたかったなー」って思ったのは、アクセラが“いいクルマ”だからですよね。
 
最後にマツダの皆さんと記念撮影をして試乗会は終了。ありがとうございました。また機会があったらよろしくお願いします…ってもうアクセラに乗りたくなってるじゃないの、私。さすが肉食系だ(笑)。
 
DSCN709120140306_080457

top