The Motor Weekly - Fm yokohama 84.7

【メルセデス・ベンツML350】ガソリンより滑らかなディーゼルの乗り味に驚く(レポート:番組Pタカハシ)

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メルセデス・ベンツML350ディーゼル
価格:790万円
メルセデス・ベンツ公式サイト


 
少し古い話になりますが、2014年1月25日にオンエアした「プレミアムSUV」の回はいかがでしたか? あのときはポルシェ・カイエン、レンジローバースポーツ、そしてBMW X5の話でしたが、この他にメジャーなブランドなのに話題が出なかったモデルがあって、それはメルセデス・ベンツのMクラス。ですので、このモデルについてはここで少しドライブレポートします。

試乗したのはML350ディーゼルモデル。Mクラスにラインアップされるのは、ML350のガソリンとディーゼル。それとML63AMGという3モデル。試乗したディーゼルはV6型3.0Lターボで4WD。値段は790万円とプレミアムです。
 
mlキャプション ML350にはガソリン、ディーゼルがあり。今回はディーゼルに乗った

輸入車というのは、毎年少しずつ変更があって、いわゆるイヤーモデルと呼ばれる理由がそこにあるわけです。2013年モデルと2014年モデルではどこかに変更されている箇所がある、というのが一般的なんですね。国産車ではスバルがイヤーモデル制度(年次改良)をやっていますけど、それ以外はあまりイヤーモデルという考え方は浸透していないようです。
 
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さてML350も14年モデルになって大きく変わったものが2つあります。ひとつは安全装備で、レーダーセーフティパッケージと360度カメラシステムを標準搭載しました。もちろん、従来からのディストロニックプラスも装備しています。
 
ディストロニックプラスはとても賢いクルーズコントロールで、停車状態からでも前車の動きだしに反応します。だから渋滞でも楽チン。それに車両後方にいる車両の認識やワーニング、車線キープ、ぶつからないブレーキなどがレベルアップして装備されています。
 
キャプション ディストロニックプラスのメーター表示。助手席から撮影のためにブレブレ…すみません

 

さらに、リリースにも出ていないことですが、実はエンジンが変わっていたんです。排気量も馬力もそしてエンジンの型式も変更されていないのですが、中身が違っているんですよ。メルセデス・ベンツ日本に聞いても「そうなんですが、本社が変更という扱いではないのでリリースを出していません」という回答。よくある話ですが、ユーザーにしてみれば気になりますね。



 
で、このエンジンの話ですが、実際に乗ってみたら明らかに違うんです、エンジンの乗り味が。エンジンをかけてみるとディーゼル音がしない。ガソリン車と区別がつかないんです。「耳が悪いんだろう」という突っ込みがありそう。「室内ではすごく静かだけど、外に出るとあのディーゼル独特の音が…」という人も多いでしょう。でも外で聞いてもディーゼルなのかガソリンなのかわからないんです。
 
エンジンキャプ 音を聞いても走ってみても、ディーゼルかガソリンなのかなかなか分からない。それくらい静かで振動がないディーゼルエンジン

もちろん、室内では振動ひとつ感じない滑らかなアイドリングなので、さらにわからない。フューエルリッドを空けてみると「Diesel」の文字と「AD Blue」注入口があり、「ディーゼルで間違いなんだ」となる。運手席に座ってタコメーターを見ると4500rpmあたりでゼブラになり、その上はレッドゾーンになっているので、ここでディーゼルであることがわかる。
 
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走ってもディーゼル音がしない。加速の鈍さやガラガラという音がない。ML350のディーゼルは滑らかでガソリンエンジンよりも力強く、そして加速がいいんです。しかも燃費もいいですよ。この大きなSUVで20インチのタイヤを履きながらしかも、これはウインター用を履いていて、いわゆるエコタイヤではない。それでも実燃費で13.0km/L。軽油は安いし、経済的ですよね。もっとも、このクラスなら燃費を気にしないユーザーなのかな。いや、金持ちほど細かくてケチが多いということも耳にするから、これは大きなアドバンテージですな。
 
で、そんな嘘みたいな話だと思う人もいるでしょう。ここでもう一人証人です。ジャーナリストの桂伸一さん。この日は一緒に行動していたのですが、「笑っちゃうね、この静かさ。普通の人には絶対にディーゼルってわからないよ。それに走ってもいい。技術ってすごいなぁ」とハンドルを握りながら言ってました。これで今回のドラレポは終了です。また、次回。

証人キャプ ディーゼルに同じ感想を持った桂氏。なぜか車外にいるところをスパイショット

 

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