プジョー2008
価格:246万円(プレミアム)/270万円(シエロ)
プジョー公式サイト
フランス車を好きになったきっかけは…
「ザ・モーターウィークリー」のDJを担当させてもらって1年目(2012年だったかな)に、私、番組と連動した動画企画で、プジョーのクルマを沢山お借りさせていただきました。508からスタートして、308CCや208などなど。最初は、「フランス車=オシャレ」というイメージしかなかったんですが、しっとりとした優しい乗り味を体験して、フランス車の魅力にどんどんハマッていったんです。
フランス車、そしてSUVが好きなえみりにとってはストライクな2008
そんな私がフランス車好きになるきっかけを作ってくれたプジョーから新しく発売された2008。まずは第一印象は、写真よりも落ち着いた印象だなと感じました。その理由はカラーバリエーションなんでしょうか。パールホワイト以外は、シックな紺や茶色のラインナップで、大人テイストのSUVだなというイメージ。
でも、ヘッドランプはすごくシャープな形に変わっていました。今までの猫目とは違う新しいデザインです。ヘッドランプの下側に三角の切れ込みが入っていて、なんだか「上目遣い」しているように見えるんです。
この切り込みの入ったヘッドライトがかわいいんです
「女性の上目遣いが好きなんだよー」という男性の言葉を聞いたことがありますが、そういう目でお願いされると男は弱いものなんでしょうか? シャープで精悍な顔つきになったと感じつつも、何故かそこに「可愛い!」を感じる理由は、この目にあるのかも!
試乗会場はヒルトン小田原。試乗コースは真鶴道路を通るルート。前回この道を通ったのは、レンジローバースポーツ試乗会のときでした。道幅の狭さにビビりながら、超スロー運転になってしまった因縁の道路ですが、今回は大丈夫! スイスイでした(笑)。
大きいSUVは憧れではあるんですが、私はこの2008のサイズが気を遣わなくて運転できるからやっぱり嬉しいですね。
208をベースにした2008のサイズは、全幅は208と同じ1740mm。そこに全高1470mmというSUVの「目線の高さ」という利点が加わるので、とても運転しやすいです。ちなみに2008のモデルバリエーションは、プレミアム(246万円)と、電動サンシェード付きパノラミックガラスルーフを装備したシエロ(270万円)の2モデルがラインアップされています。
■新ミッションのETGは“クルマを動かしてる”を実感できる
2008に搭載されるエンジンは1,2リッター3気筒で、燃費はJC08モードで18.5キロ。さらにストップ&スタート機構が加わり、「ETG」という新しい5速のトランスミッションが装備されています。
試乗中に「これはシングルクラッチだよ」と教えてもらいました。「シングルクラッチ…、あっ、ペダルは2つだけど何とか、っていうヤツですね」と、最後までは言葉が出てこない私。うーん、惜しい! 改めて「マニュアルだから、マニュアルと同じように運転する」とレクチャーしてもらいました。そうだ、シフトアップのときにはアクセルを一度戻してまた踏み込むという運転操作をするとスムーズに走れるんだった。思い出しましたよ。
で、言葉は最後まで出てこなかったくせに、私、このシングルクラッチが好きなんですよ。アクセルペダルを踏む、緩める、また踏む、という操作をしていると、「運転してます」「クルマを動かしてます」という感覚をより強く感じるんですよね。
2008はそのアクセル操作に応じてストレスなく減速・加速してくれるので、運転が気持ち良かった。私の課題でもある「メリハリのある運転」が、2008だと自然と出来るようになるかも!と思いました。
簡単にフラットにできるラゲッジスペースはやっぱり便利
フルフラットになるラゲッジルームは、多彩なアレンジも可能で、そしてリアシートがワンタッチで折りたたみ出来るってやっぱりうらやましい。私の愛車はフラットにするのに結構手間がかかるんですよねえ。
最後に、2008の試乗で一番心に残ったことは、シフトダウンする際の音ですね。この音がスポーティーでめちゃめちゃカッコ良かいいんですよ。ウォンっ!って感じで、「なかなかやるなあ」って思えるんですよね。
見た目はオシャレなアーバンクロスオーバー、そして「上目遣い」のブリッコな顔なのに、中身はワイルド。私、こういう意外性のあるクルマに弱いんです。フランス車、また好きになっちゃいました。
意外性のある一台として2008にキュンとした試乗でした