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【アバルト500】はじめての左ハン&MTにドキドキも、慣れればヤンチャな走りが超楽しかった!(レポート:藤本えみり)

アバルト500

アバルト500
価格:269万円
アバルト公式サイト
 
■“小さなレーサー”のキャッチコピーにたじたじ…
毎年、大磯プリンスホテルで開催されている輸入車の試乗会「JAIA」に、私も参加してきました。
 
この試乗会で私には「フィアット500を試乗して番組ドライブレポート(このコーナーですね)を書いて」という指令が出ておりました。で、試乗会に行ってみたら、試乗するのは「フィアット500」のハイパフォーマンスモデルである、「アバルト500」でした!

アバルト500 アバルト500に試乗した。初めての左ハンドル&MTに最初はちょっと戸惑い気味…

「あれ、話が違う」とか一瞬思ったんですが、「アバルトって確か、すごくパワフルなモデルじゃなかった?」と、慌ててスマホで検索してみたら、公式サイトには「小さなレーサー」という文字が…。レ、レーサーっすか。しかも試乗車は、左ハンドルのマニュアル車ときたもんだ。私、今まで運転したことないですよ…。
 
原稿を書く以前に、「このクルマにちゃんと乗れるんだろうか」と、そんな心配からアバルト500との試乗はスタートしたのでした。
 
■いたるところ“まる”だらけのかわいさ

いろいろなクルマに試乗させてもらったり、お借りしたりしていて、以前よりは「左ハンドル」に慣れてきたかな、と自分では思うんです。でも、マニュアル車なので、右手でシフトの操作をする。これが、不安でした。
 
そんな私の不安を察してなのか、番組にもゲストで登場してくださっている繁浩太郎さんが、一緒に試乗してくれることになりました。保護者ですね。
 
アバルト500の見た目は、小さくて、コロンとしていて、かわいいです。先日の放送(第48回「リバイバルコンパクトに夢中になる」で、「こういうクルマは世代を問わないよねー」という話になりましたが、確かに男性女性、若い人から年配の方まで、誰が乗ってもオシャレに決まるんだろうなって思います。
 

アバルト500シート アバルト500のシートは赤いラインがアクセントで入る

運転席に座ってみると、インテリアもすごくオシャレ。明るい印象を与えてくれるホワイトのインパネに、丸いハザードランプボタンがかわいい。インテリアは丸型が沢山使われていましたが、「ドアの取っ手(ドアハンドル)」もまん丸でした。シートも、パイピングだけじゃなくて、真ん中に赤いラインが大きく入っている、という個性的なデザインです。

 
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運転席と助手席の距離が狭いので、こういうオシャレな小さいクルマでのデートは、いいムードになりやすくてオススメですね。

■左ハンドル&MT、使いやすいかも!?

アバルト500 右手でシフトノブを操作する。慣れるとこれが気持ちいい

 

ブログ用の写真を撮影して、気合を入れていざ出発! したのですが、早速、エンストしました…。「右手でシフトが」、という以前の問題だ。試乗会の出発地である大磯プリンスホテルの駐車場を出るまではぎこちなさがあったものの、西湘バイパスを往復している内に、不思議なもので自然と違和感がなくなりました。
 
左ハンドルのマニュアル車に初めて乗ってみて、いろんな発見があったんです。
 
まず感じたのは、ハザードランプなどのボタンが押しやすいこと。たぶん右手で操作するから右利きの人にとっては、操作がしやすいという利点があるのかなと思いました。あとシフトをする際に、自分の側から、1速-2速という順番になる。よく使う低速のギアが近くにあることが、安心感に繋がる気もしました。
 
でもハンドル操作は左手になるから、そこはしっかりハンドルを握るようにしながら、かなり慎重でしたが…。
 
■かわいいのにヤンチャな走りにメロメロー

そういえば以前、左ハンドルのマニュアルって、いろいろと考えてられて作られているんだよって聞いたことがあったのを思い出しました。
 
アバルト500に乗ってそのことを思い出したんですが、何でなんだろうと考えていたら、「左ハンドルは、人間の動作が自然にできるものなんです」と、繁さんが教えてくれました。やはりボタンやスイッチ類が右側にあるのもそうだし、さらに、アクセルペダルの操作においても当てはまるそうです。
 
「右ハンドルだと、右前のタイヤの位置にアクセルペダルがくることになる。でも左ハンドルのクルマであれば、前タイヤに関係なくアクセルペダルを置くことができる。つまり、スペースの限られている小さなクルマでも、右足を伸ばしてアクセルペダルを踏める」とのこと。
 
なるほど、そういうことだったんだ! と、すごく勉強になりました。ありがとうございます。うーん、クルマって奥が深いですね…。
 

アバルト500インパネ ペダルレイアウトの素直さも左ハンドルの利点と教えてもらった今回の試乗

ちなみにアバルト500の価格は269万円で、右ハンドルのモデルと同じ金額です。今まで「左ハンドルのマニュアル」という選択肢は私の中に全くなかったんですが、このクルマに乗ったら、「アリかも!」と思っちゃいました。

 
そして、取り回しやすい小さいサイズだけど、めちゃめちゃパンチのある加速で走ってくれる。このヤンチャな感じが運転していて楽しかったです。アクセルを踏んだ量に比例して、エンジンサウンドが心地良く聞こえてくるのもスポーティーで良かったな~。スポーツモードを使うと、より軽快でパワフルに走ってくれましたよ。エンジンは1.4Lで最高出力は135ps。数値以上の速さを感じさせてくれましたね。
 
試乗し終わって、改めて外見を見ると、「のほほん」としたかわいい顔してるんですね(あ、私じゃなくてアバルト500がですよ・笑)。こんな癒し系の顔で、走るとパワフルなんだから、その意外性にやられちゃいました。では、また次回をお楽しみに!
 

アバルト500 アバルト500は癒やしの顔とパワフルな走り、その二面性が魅力的!

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