The Motor Weekly - Fm yokohama 84.7

【ルノー・キャプチャー】「デザイン同様にものすごく尖ったクルマと思ったら意外にも……」(レポート:藤本えみり)

ルノー・キャプチャー

ルノー・キャプチャー
価格:249万8000円(ZEN)、259万8000円(INTENS)
ルノー公式サイト
 
■試乗レポが新装&パワーアップして登場です

さて、今まで番組ブログでお楽しみいただいていた「えみりの試乗記」ですが、今回から装いも新たに「番組ドライブレポート」としてリニューアルしました。これからも話題の新車や、私が「これはっ!」ってピンときたクルマなどなど、いろいろとレポートしていきますのでお楽しみに。この番組ドライブレポートでは私だけでなく、番組プロデューサー(番組P)などスタッフもレポートを担当するので、そちらもお楽しみに。で、新装開店の一番最初のクルマは、ルノー・キャプチャーを取り上げます。

 
キャプチャーは、番組ブログの「東京モーターショー2013の取材に行ってきました」の回でも、「キュンときたインポートカー」と愛を込めて紹介しましたが、まさに乗るのを待ちに待ってた1台なんです。
 
私とキャプチャーの出会いは2011年の東京モーターショーにまでさかのぼります。2011年のモーターショーのルノーブースで、「キャプチャー」と名前が付いたコンセプトカーを見た瞬間、そのデザインに目を奪われました。「このオシャレなクルマはなんだろう?」「いつ登場するんだろう?(その時点ではかなり気の早い話ですけど・笑)」と、それ以来ずっと気になっていたんです。
 
なので、この試乗会には特別な想いがありました。例えるなら、何年も片思いしていた人と、初めて一緒に出掛けることになったような感じでしょうか(^_^;)
 
■コンセプトカーそのままのスタイル

目の前にしたキャプチャーは、あのときに見たコンセプトカーとほとんど変わらないデザインで市販されて嬉しかったです。私、番組スタッフから「一目惚れの天才」と呼ばれていますが、試乗会でじっくりとキャプチャーを見ても、「やっぱりオシャレだなぁ」ってキュンキュンしてました。ちなみに一目惚れは「クルマに限って」の話です…ここ大事ですから(笑)。

ルノー・キャプチャー 2011年の東京モーターショーで出会って以来の初恋が実りましたー、なんてね・笑

キャプチャーの魅力は、ぱっと目を引く洗練されたスタイルと、大きめなホイール(ゼン16インチ、インテンス17インチ)。繊細さとワイルドさを併せ持ったような感じで、他にはないデザインが本当に魅力的だなって思いました。
 
キャプチャー リアビューの逞しさもなかなか

キャプチャー インテンスは17インチホイールを装着

 

試乗前まずは、ルノーのチーフマーケティングマネージャーのブレンさんから説明をいただきました。「ヨーロッパでのコンパクトクロスオーバー市場はニッサン・ジュークが確立した」、「現在、そのジュークに続いてキャプチャーはヒットしています」などなど。教えてもらったことを、「クルマノート」に必死でメモする私。そんなメモの中から興味深かった話を、ちょっと紹介しましょう。


 
それはルノーの新しいデザイン戦略のお話でした。
 
「人間のライフステージを6つの花びらに分けて表現し、それをルノー車へと具体化する」というものです。
 
「人と人が出会い、恋に落ち、2人で冒険に出掛ける。そして、家族を持ち、働き、暮らしを楽しみながら、知恵を増していく」
 
真ん中に「LIFE」と書かれたイラストの花びらには、順番に「LOVE」「EXPLORE」「FAMILY」…の文字が並んでいます。恋に落ちる「LOVE」を具体化したルーテシアに続いて登場したのが、冒険「EXPLORE」のキャプチャーなんだそうです。
 
人生のライフスタイルをクルマで表現していくなんて、とてもロマンチックだなって思いました。「次はどんなクルマが出てくるの?」とワクワクしちゃますね。
ルノー・キャプチャー 次のクルマにも期待がふくらんできますね

 

 

 
そんな「冒険」をイメージしたキャプチャー。日本導入のグレードは、単色カラーのZEN(ゼン)と、ホワイトまたはブラックのルーフカラーがある2トーンカラーのINTENS(インテンスの2種類があります。


 
試乗したのは、インテンスグレードのオランジュルシオンというボディカラーのクルマ。鮮やかなオレンジで、ハッピーな気分になれるカラーでした。他にも爽やかなブルーに、チョコレート色のマロンショコラ、ベージュが入ったホワイトのイヴォワールなどがあります。茶色や白も大人っぽくて素敵でしたけど、キャプチャーは、明るい色で元気よく走りたいというのが私の感想です。
 
尖ってるけど実用的で何でも楽しめるクルマ
「アクティブに遊びまわること」が好きな私にとって、欠かせないものが荷室の広さ。冬の今、愛車には、ワークブーツと寝袋とスキー用具一式が乗っています。空いた時間にいつでも遊びに行けるように常時スタンバイ中なのです。
 
キャプチャーは、リアシートがスライド出来るし、最大で1235Lの広さを確保出来るので、遊びにもバッチリだなって思いました。

キャプチャーラゲッジ ラゲッジ容量は遊びに使うのに十分な広さ

キャプチャーラゲッジ アンダーボックスも装備

 

そして「あっ、これ新しい」と思ったのが、シートカバー。ジッパーが付いていて取り外し可能なんですよ。シートカバーを変えて車内の雰囲気を模様替えすることも出来るし、なにより、汚れたときに洗濯機で洗えるのが便利。シートって汚れやすい上に、汚れが目立つ場所なので、大事なお出かけの前に、綺麗にして出掛けられるのは嬉しい(なおこの装備はインテンスに採用されています)。


 
キャプチャーに搭載される1.2リッターターボのダウンサイジングエンジンは、高速道路もスイスイ走ってくれます。走り出しでアクセルを踏んだときに、少し間があいてから加速するような感覚を受けたんですが、走り出せば軽快に進んでくれます。

キャプチャーシート 取り外しできるシートカバーは便利そうと実感。シートバックポケットもゴムベルトでスタイリッシュ

キャプチャーエンジン エンジンは1.2Lターボを搭載

キャプチャーインパネ ピアノブラックをアクセントにインテリアもおしゃれ

 

取り扱いやすいサイズ+目線も高いので、運転しやすいのもポイントでした。試乗会は都内で、狭い道も多かったんですが、私でもラクに走れました。


 
キャプチャーに試乗させてもらって、私なりの結論はこんな感じです。
 
個性的な外見のイメージから、もっと尖がったクルマなのかな? と思っていた部分もあったんですが、とても身近に感じられるクルマなんだなって。女性でも運転しやすいし、乗りやすい。ちょっと都内でお買い物、なんて時にも使いやすい。遠出して冒険をしたい人にも、日常のちょっとした冒険を味わってみたいという人にも、どんな人のライフスタイルにも寄り添ってくれるクルマなのかも、って感じました。
 
キャプチャーをはじめとして、最近、オシャレなコンパクトSUVが続々と登場していますよね。もし買うなら…って考えたら、すっごく悩んじゃいました。クルマ選びで悩めるのって、幸せですね。ではまた次回、楽しいクルマに乗ってきます。お楽しみに。
 
えみりとキャプチャー キャプチャーいいクルマでした。ではまた次回!

 

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