The Motor Weekly - Fm yokohama 84.7

【BMW 東モ】 革新的サブブランドiと多くのモデルをジャパンプレミア

 

BMWは東京モーターショーに、フランクフルトショーでワールドプレミアを行った「i3」と「i8」を持ち込む。前者はピュアEV、後者はプラグインハイ ブリッドだが、CFRPボディとアルミ製フレーム&シャシーとを組み合わせた革新的な超軽量・高剛性ボディ構造を持つ、きわめてインパクトの大き なコンセプトカーである。さらにワールドプレミアとして5シリーズの「アクティブハイブリッド5」も出展。クリーンディーゼルの「X5 xDrive35d Blue Performance」も日本初公開する。

 

 

BMW3番目のハイブリッドが日本でデビュー

 

「アクティブハイブリッド5」は、アクティブハイブリッド7、アクティブハイブリッドX6に次ぐ、BMWとしては3番目の市販ハイブリッドモデルとなるが、東京モーターショーがワールドプレミアの場として選ばれた。

 

この新型ハイブリッド車は、535iセダンに搭載されている最高出力 225kW(306ps)の3.0L直列6気筒ツインパワー・ターボエンジンと、出力40kW(55ps) のシングルモーターを組み合わせたハイブリッド・システムを搭載。エンジンとモーターの間にはクラッチが挿入されているタイプで、システム総合出力は 340psに達する。

 

つまり、アクティブハイブリッド5は、アッパーミドルクラスではトップレベルの動力性能と優れた燃費をバランスさせたモデルと言える。 0→100km/hは5.9秒。燃費はヨーロッパドライビングサイクルで6.47L/100kmというスペックだ。なおモーターのみによるゼロ・エミッ ション走行は60km/hまで可能だ。

 

搭載されるトランスミッションは8速ATで、電池はリチウムイオン電池。減速時、惰性走行時にはモーターが発電機として作動し、加速時にはモーター はブースターとして作動する。またECO PROモードを選択すると160km/h以下の場合はエンジンが停止し、フリーホイール走行となる。またこのクルマは標準装備のナビゲーション・プロ フェッショナルとハイブリッドのパワーエレクトロニクスが連携されており、交通状況に合わせて最適なハイブリッド制御を行うようになっている。

なお画像のブルーウォーターメタリックはアクティブハイブリッド5の専用色となっている。ボディサイズは全長4899全幅1860全高1464mmで、ホイールベースは2968mm。車両重量は1850kg。2012年夏頃に発売予定という。

 

 

厳しい規制をクリアする新世代ディーゼル

 

 

ついに日本でブルーモーション・ディーゼルが登場する。この「X5 xDrive35d Blue Performance」に搭載されているのは3.0Lのオールアルミ直列6気筒ツインターボ・ディーゼル(ツインパワー・ターボディーゼル)で、最高出 力は245ps、最大トルクは1750~3000rpmで540Nmを発生する。

1800気圧のピエゾ・コモンレール直噴、可変ジオメトリーターボを装備し、世界一厳しい日本のポスト新長期排気ガス規制やEURO6規制をクリアするた め、ディーゼルDPF、酸化触媒、さらにBMWブルーパフォーマンステクノロジーを採用している。これは尿素を排気ガスに噴射するAD Blueシステムで、触媒の中でアンモニアが発生しNOxと結合することで窒素と水蒸気に変換させるシステムになっている。このモデルは8速ATを装備 し、0→100km/hは8.0秒、JC08モードの燃費は11.0km/Lとなっている。

 

 

 

熱い視線を浴びるのは日本初上陸のM5

 

 

4月の上海ショーでM5コンセプトとしてワールドプレミアを果たし、9月のフランクフルトショーで正式デビューした「M5」も、東京モーターショーで日本 初登場となる。BMW M GmbH の市販モデルの中で史上最強の高回転型ツインスクロール・ツインターボV8型エンジンを搭載する。

 

 

4.4Lの排気量から560psと680Nmを発生し、0→100km/hは4.4秒だ。先代モデルに比べ出力は10%アップで、燃費は30%以上削減 し、スターと&ストップも装備している。ゲトラグ製7速DCT、リヤにはアクティブMデファレンシャルを装備する。またM5とともに高回転型自然 吸気エンジンを搭載する「M3」も出展される。

 

 

BMWはこのほかにブランニューとなった1シリーズ、マイナーチェンジした5シリーズ、6シリーズ・クーペ、アクティブハイブリッド7などを出展する。

 

 

ペースマン・コンセプトはMINI初のクロスオーバー

 

 

MINIブランドは、9月に日本で発売開始されたばかりのMINIクーペ、MINIクロスオーバー、MINIジョン クーパー ワークス(JCW)などのラインアップと、ジャパンプレミアとして2011年1月に開催されたデトロイトモーターショーに出展された「MINIペースマ ン・コンセプト」を出展する。

 

ペースマン・コンセプトは2ドアのクーペ風のボディだが4座席とし、クロスオーバーカー風のデザインになっている。MINIクーペと同じようなヘル メットルーフがポイントだ。またクロスオーバーカーであることを強調するためにフェンダーの張り出し、特にリヤが強調されている。

 

 

ペースマン・コンセプトはこのセグメントで初のクロスオーバークーペという位置付けになり、プラットフォームはMINIクロスオーバーと共通で 4WD駆動方式を採用している。搭載されるエンジンはJCWと同じ1.6Lのツインスクロールターボエンジンで、211psを発生するハイパワーモデル だ。このペースマン・コンセプトは市販を前提に開発されており、新たなMINIファミリーに加わることは間違いない。

 

 

BMWジャパン 公式 Web >>

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