The Motor Weekly - Fm yokohama 84.7

【読めるラジオ】第228回放送『ルノー メガーヌ』

オシャレなフレンチスタンダード 3代目ルノー メガーヌ


試乗記事はこちら

 

岩貞:さて今週のテーマはルノーメガーヌです。こちらがフルモデルチェンジしましたが、津々見さんはルノーというといろいろと思い出があるようです?

 

津々見:そうなんですよ。私が若かりし頃、今も若いんですが、もっと若かったころで学生時代、クルマがない時代だったんですね。でも、僕達はクルマが乗りたくて乗りたくでしょうがない・・・僕らの時代は16歳で免許がとれたんですね、だから免許取ると乗りたいじゃないですか。

 

岩貞:やんちゃな頃ですもんね。

 

津々見:たまたま、同級生のお父さんが社長さんでクルマがその家にあったんですよ。それがルノーの4CVとだったんです。いまから約50年近く前の話なんですけど ね。ちょうどVWがカブトムシを出したように、フランスではルノー公団が大衆車で出したのが、似たようなデザインだったんですよ。当時、ルノーは公団でしたね。それで、カブトムシよりは小ぶりなんですね、でもリヤエンジンで、フランスチックでおしゃれなんですね、ポエムになる。(笑)それで、みんなで伊豆半島へ行ったのが大きな思い出ですね。

 

岩貞:仲間と遠出をすると楽しいですよね。

 

津々見:と にかくみんな運転したくてしょうがない。誰が運転するか? じゃんけん、くじ引きで決めていたんですけど、今の近代車のように防音がしっかりしてませんからとにかく、アクセル踏むと、もの凄くやまかましいんです。しかし日本ではこれを日野ルノーと言って、日野がノックダウンで造っていたんですよ。ですから 私くらいの年齢だと、ルノーといえば4CVのイメージが高いんですね。で、タクシーもいっぱい走っていました。クラウンかルノーのどちらかなんですね。そんな時代でした。

 

岩貞:私たちの世代になってくるとルノーのイメージはF1のエンジンになってくるんですね。

 

津々見:そうですね、カッコよかったですね、A・プロストとか・・・

 

岩貞:プロストが速くて、速くて・・・

 

津々見:ルノーのイメージがグーンとあがりましたね。ぼくたちの頃というと、さっきの日野ルノーしか知らないんですけどね、それが、F1であんなふうに走るので、イメージアップしましたね。

 

岩貞:最近のルノーとなると、津々見さんはどういうイメージですか?

 

津々見:フランスの大衆車としてしっかり根付いていて、ある意味オーソドックスなんですが、それはフランス流のオーソドックスなので、我々からみれば、やはりおしゃれなんですね。

 

岩貞:違いますよねぇ〜

 

津々見:違うんですよ。それで、凄くフレンチスタンダードだなって感じがします。

 

岩貞:フレンチスタンダード?

 

津々見:フランスの風土にしっかり根付いた雰囲気があって、ある意味突出していなくて、安心感が高いという感じです。また、オートルートやアルプスもあったりするので、ハンドリングがやっぱり、しかっりさせている。そして、るみちゃんも知ってのように乗り心地もいいわけですね。

 

岩貞:フレンチスタンダードっておっしゃってましたけど、スタンダードになるものって日本と、フランスはぜんぜん違う感じがしますよね?

 

津々見:ぜんぜん違う。やっぱりおしゃれでね、おしゃれというのは、どっかひねっているんですよ。並みじゃないわけですよ。

 

岩貞:そういったフレンチスタンダードを受け継ぎながら、今回は3代目になったルノーメガーヌです。

 

津々見:まず、スタイリングがやっぱりおしゃれなんですね。それで、乗り心地をさらに良くしながら、フロントのフレームを強化したり、あるいは特別にアブソーバーを フレームの間に付けたりして、乗り心地とハンドリングの剛性感をあげたりということもしていますし、コクピットもちょっとおしゃれなんですよ、。メーター パネルなんかもおしゃれなんですよ。

 

岩貞:どうしてあぁやって、ちょっと違うんでしょうか? おなじようなアレなんですけど。付いてるものは同じですよね?

 

津々見:たぶん、フランスの人は、人と違うのは嫌なんだと思いますね。凄く個性的でフランス流のおしゃれというのがありますよね。それからもうひとつ感銘をうけたの が、シートがいいんですよ。これが本当にいいですよ。やはり、ヨーロッパは椅子の文化の中で育ったものですから、シートがよかったですね、とても楽しく走 れます。

 

岩貞:クラスとしてはVWのゴルフと同じくらいな感じですけど、やはり、チョットひと味違う。

津々見:そうですね、VWゴルフはドイツ風のカチッとした、非常にまじめ。ところがルノーというとちょっとエスプリを聞かせて、しかも乗り心地もよくて、ハンドリングもいい。

 

 

岩貞:それでは、ここから詳しく教えてください。

 

津々見:まず、旧型から大きく変わったところというのは、デザインですよね。見てオッと!という迫力があるし・・・

 

岩貞:精悍な顔になりましたよね。

 

津々見:精悍ですね。それでやっぱりおしゃれ感、スポーティ感があるんですね。遠くからパッとみるとクーペにも見えるんですけど、よく見ると4ドアなんですよね。そのへんはさすがだなと思います、それとルノースポールと同じシャシーを使っているところなんぞは・・・

 

岩貞:ここは・・・(笑)

 

津々見:泣かせますねぇ〜

 

岩貞:心が躍りますね。

 

津々見:踊 りますねぇ。それでグレードは2つあるんです。プレミアムラインとGTラインがありまして、プレミアムラインはベーシックなんですね、それで大きな違いは ルックスが違うんです。ガバっとしたラジエターマスクがカッコいいです。そして技術的には12mmローダウンされていて、アシは強化されたダンパーが入っ ている。

 

岩貞:それはGTラインのほうが?

 

津々見:はい、そうです。シートがルノースポールと同じバケットシートが付けれているんですね。それとメーターがGTラインはアナログなんですけど、プレミアムライ ンはデジタルになっている。こんなところがちがっていて、大変おしゃれ感がありますね。もうひとつ、タイヤサイズが違っていまして、どちらも205です が、GTラインが50-17インチ、プレミアムラインは55-16インチとなっています。

 

 

岩貞:プレミアムラインのほうがちょっと高級っぽくしていて、GTラインがスポーティに振ってキャラクターを分けているわけですね。もう試乗はされましたか?

 

津々見:走ってきましたよ。GTラインで走ってきましたよ!

 

岩貞:それでは早速、その音声レポートをお聞きいただきましょう。

 

 

【音声レポート】

津々見:今、ワインディングに来ています。このワインディングが楽しいですね。電動パワステなんですが、とてもスムーズでまるで油圧のようにスムーズです。
今、グッとコーナリングしているんですけど、アシがなかなかスポーティなんですね。このメガーヌのGTラインは車高を12mm落としているんですね。そし てサスペンションも固められているので、このようにコーナーもスムーズに立ちあがって走っていけます。
非常にスポーティで気持ちよくは知っていけますね。いいですね〜。

エンジンサウンドなんですが常時5000rpmキープしているんですが、このサウンドも静かですね。このサウ ンド感、静かですね、ストレスなく楽しめます。そしてミッション、左に倒すとマニュアルモード、シフトダウン、シフトアップ、これが自在にできますね。一 瞬のうちに操作できます。

 

 

岩貞:ルノーメガーヌGTラインの音声レポートをお聞きいただきました。これはエンジンが2.0Lでミッションは?

 

津々見:CVTです。ですから近代的なレイアウトになっていますね。それからこのエンジン、ミッションは日産と共通のユニットで、ですから非常に良く回って気持ちよく、そして信頼性も高いかな?って気がします。

 

岩貞:走っていらっしゃるときに、CVTで6速MTが付いているということですが、反応が凄く早そうですね。

 

津々見:本当にセレクトレバーをぱっと動かすとすぐに反応してくれて、ワインディングなんかが気持ちよく走れますね。

 

岩貞:GTラインは気持ちいいですか?

 

津々見:そ うですね。ハンドリングはビシバシ感があるわけではないんです。でも非常にスポーティなマインドに合っているんですね。なのでワインディングでハンドルを 切り出すと、ちょうどねハナがすっと入ってくれるんです。それは決して敏感すぎるわけではなく、でも決してドンではないんで、ドライバーが非常に感性に あった走りができる感じがします。

 

岩貞:特にこのGTラインは、フロントのシャシーあたりをものすごくセッティングしてきているんですよね?

 

津々見:そうなんです、おっしゃるとおり、フロントフレームを強化して、そして乗り心地を良くするためにそのフレームとの間にダンパーを入れるという大変凝った造りなんですね。このあたりはさすがだなっと思いました。いかにもフランスらしい独創的なアイディアなんですね。

 

岩貞:やはり、フレンチスタンダードはこういう乗り心地を求めている?

 

津々見:そうです、そのあたりがやはり感激しましたね。

 

岩貞:津々見さんは、GTラインとプレミアムラインとどちらが好みですか?

 

津々見:いい質問ですね。あのね、プレミアムラインというのは、もう少しハンドリングもおだやかなので、リラックスして乗れますし、ちょっと、スポーツ心がある僕のような若さのある人はやっぱりGTラインですよね。

 

岩貞:先ほど、セレナと同じエンジンというお話がでましたけど、でもルノーと日産と共用のパーツとかも使われていると思いますけど、それでもやっぱり乗り味ってちがいますよね?

 

津々見:ハ ンドリング・テイストはこれは全く違いますね。やっぱりヨーロッパの道を走りつくした造り方と、日本には日本の風土がありますから、そのへんはチョット 違っていいんじゃないか? と思いますけど。もうひとつ、高級感があるなと思ったのはブレーキがね、サイドブレーキがオートマチックになっているんです ね。オートモードにしておくと止まると自動でサイドブレーキがかかり、アクセルを開いていくと自動で解除するという・・・

 

岩貞:もう電磁式になっていて、触らなくてもいいわけですね。

 

津々見:このへんもおしゃれかなって思いますね。

 

岩貞:ルノーはフランスの大衆車と仰ってましたけど、やっぱりそうした高級感テイストの造り方は、ちょっと高級でフレンチスタンダード?

 

津々見:そういうことですね。

 

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