博士じゃ。
今週は、魚の「スレ」についてのウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
同じ場所で釣り人が何度も仕掛けを入れたり、
同じルアーを使い続けたりすることで
魚がエサやルアーに警戒心を覚えて、
口を使わなくなった状態のことをスレという。
実は、魚がスレる理由は、科学的にも研究されているんじゃ。
魚の「心」や「学習能力」に迫る
全国でも珍しい『魚類心理学』を研究している
新潟大学の高橋准教授の研究によると、
1、2回でも釣られた経験があるマダイは
その経験を学習して、記憶を2か月経っても
半数が釣り具を避けることが分かったんじゃ。
従来の通説では「魚の記憶は数秒」
なんて言われていたこともあるが、
これに反して、2か月以上も危険な釣り具の記憶を
保ち続けることが確認されたんじゃ。
さらに面白いのが、危険の見分け方じゃ。
一度釣られたマダイは、普通のオキアミには反応するのに、
釣り糸についたオキアミは避けるようになったんじゃ。
つまりオキアミが怖いと学習したのではなく、
釣られた経験と釣り具を結びつけて
危険を学習したと考えられるんじゃ。
釣り人がよく言う「魚がスレる」。
その背景には魚の学習能力があるのかもしれんのぉ。