博士じゃ。
今週は、「トミヨ」という淡水魚のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
清流のシンボルというと
「ホタル」を思い浮かべる人が多いと思うが、
今日紹介する淡水魚「トミヨ」も、
清流にしか棲めない清流のシンボルなんじゃ。
トミヨは、トゲウオ科の小さな淡水魚で、
背中に鋭いトゲを持っているのが特徴じゃ。
生態もユニークで、オスが水草の根元に巣をつくって、
この巣の中にメスがやって来て卵を産み、
幼魚になるまで、オスが子どものお世話をするんじゃ。
生息地は、清水が湧き出るような、
冷たい清流に限られていて、
環境の変化で、全国的に数を減らしているんじゃ。
そんなトミヨの仲間のなかで、
かつては関東地方に広く分布していたものの、
現在は、埼玉県熊谷市の荒川水系の
特定の湧水にのみ生息している固有種
「ムサシトミヨ」という魚がいるんじゃ。
この「ムサシトミヨ」は
1963年に初めて報告されて以降、
60年以上もの間、
正式な種としては認められていなかったんじゃが、
最近になって、
ムサシトミヨが他種と明確に分化していることが
示されたのを受けて、
ようやく新種として登録されたんじゃ。
埼玉県の「県の魚」にも選ばれている魚が、
やっと新種登録されたというのは驚きじゃな。
いつまでもトミヨが棲める
清流の環境を残していきたいものじゃな。