博士じゃ。
今週は、トゲカジカのウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
クエ、オニカサゴ、アンコウ、トラフグなど
鍋料理で美味しい魚はたくさんあるが、
その中でも、鍋料理にすると
汁があまりにも美味しくて、
鍋の底に残った汁を一滴も残さないように
すくい取ろうとして鍋を壊すほどということで
「なべこわし」の異名を持つ魚をしっておるかのぉ。
その魚は、「トゲカジカ」じゃ。
関東でカジカというと
清流にすむ川魚を思い浮かべる釣り人が多いと思うが、
「トゲカジカ」は東北や北海道の海にすむ
カジカの仲間で、全長は30~50センチほど、
なかには70センチを超える大型の個体もいるんじゃ。
普段は水深50~300メートルに生息しているんじゃが、
産卵期を迎える12月から2月にかけて浅場にやってくるので
堤防からも狙えるんじゃ。
ワームなどのルアーや、
魚の切り身などをエサにした投げ釣りでOKじゃ。
釣れたトゲカジカは鍋料理はもちろん、
オレンジ色の肝は海のフォアグラと呼ばるほど美味しいので
肝をすりつぶして、身と一緒にあえた
「ともあえ」にしても、絶品の味わいなんじゃ。
お試しあれ。