博士じゃ。
今週は、「ヒゲダイ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
ヒゲダイは、名前の通り、
下あごに白っぽいヒゲのような
突起が密集しているので
「ヒゲダイ」と名付けられたんじゃ。
タイと名前がついているが、タイ科の魚ではなく、
コショウダイなどと同じ
イサキ科に分類される魚じゃ。
エビなどの甲殻類や多毛類、小魚を補食する肉食魚で、
国内の比較的温暖な海域の沿岸部、
岩礁域や砂地、魚礁や沈船周りに生息していて、
大きなものは体長50センチ前後になるんじゃ。
ちなみに、近縁の仲間に「ヒゲソリダイ」という魚もいて
ヒゲダイは2005年にこの「ヒゲソリダイ」と区別され、
新種として登録されたんじゃ。
ヒゲダイとヒゲソリダイの見た目は似ているが、
ヒゲソリダイのヒゲは
ヒゲダイより短くて目立たないのが特長。
まるで、朝にヒゲを剃って
夕方またちょっと生えてきたような感じなので、
ヒゲソリダイなんじゃ。
ヒゲダイは生息数が少なく、狙って釣るのは至難の業。
磯からの投げ釣りや防波堤のクロダイ釣り、
そして、オキアミやゴカイ、活きイワシなどを使った
カサゴやメバル釣りで稀に釣れる程度じゃ。
見た目は黒くてゴツイが、味は最上級。
知る人ぞ知る美味しい魚じゃ。
透明感のある白身で、薄造りやムニエル、
煮付けなどにすると絶品なので
運よく釣れたらラッキーじゃぞ!