博士じゃ。
今週は、「海鮮しゃぶしゃぶ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

魚のアラや昆布から取ったアツアツの出汁に
薄切りにした身をさっとくぐらせて、
ポン酢やごまだれでいただく「しゃぶしゃぶ」は
調理の手間が少なくて済むうえに、
寒い季節には釣りで冷え切った体も温めてくれるので
釣りの後には最高の料理じゃ。

魚のしゃぶしゃぶといえば、
何といっても冬の富山の名物料理
「ぶりしゃぶ」が有名じゃな。

表面だけに火が通り、
中心はレアな状態でいただく
寒ブリのしゃぶしゃぶは
身がほどよく締まって、
旨みがぎゅっと閉じ込められていて、
さらに脂が適度に落ちて
さっぱりとした味わいに仕上がるので
いくらでも食べられてしまうのじゃ。

ブリ以外の魚でも、
しゃぶしゃぶにして美味しい魚は
たくさんあるのじゃ。

マダイ、ヒラメ、マゴチ、カサゴ、
ハタ類、ホウボウ、フグ、カワハギ。

カワハギなら、
ぜひ肝をといたポン酢でいただきたいのぉ。

そして、意外と知られていないのが、
シロギスじゃな。

しゃぶしゃぶは、
シロギスの風味を感じやすく、
しかも、口の中でほろほろと、
ほとんど溶けるような味わいじゃ。

ピンギスなら、三枚おろしにして、
そのまましゃぶしゃぶできるので、
釣れたら試してみるのじゃ。