The Burn - Fm yokohama 84.7

登山家の渡邊直子さんが登場!(前編)

ディレクターのモーリヤです!

昨日のGood To Goでは、
看護師で登山家の渡邊直子さんをゲストにお迎えしました。

ー先日、ゴアテックスの発表会があって、
 その場で、渡邊さんと初めて会ってザバーンに来て欲しいと思い、
 今日来ていただきました。

ーそもそもなんで8000m峰に登ろうと思ったんですか?


『気がついたらそうなっていて...』

ー3歳から登山を始めたということですが、
 最初はどの辺りから登っていたんですか?

『夏に森の中でキャンプをしていた時に
 登山をさせられていて、
 それが、大分県のくじゅう連山でした。』

ー若くし海外の山にも登っていたんですよね?

『中学一年生でパキスタンのカラコルム山脈でした。』

ー中学生でヒマラヤに行くって珍しいですよね。
 ご家族でどうせ行くなら高いところ行こうぜって
 感じだったんですか?


『家族じゃないです。
 パキスタンの子供達と、日本の子供達と合同で
 行く冒険隊みたいな企画で。

 最年少で参加して、高校生までいました。
 スタッフでは、現地の学校の先生もいました。』

『小学校4年生の時に、新聞の広告で、
 中国の無人島の募集があって...

ー中国の無人島の募集...?


『はい(笑)
 中国の無人島に250人くらいの子供が
 行くという企画で。』


ー日本を飛び出して、周りの人たちと交流したいという
 気持ちがあったんですか?

『いや、人と交流したい気持ちはなくて、
 企画自体が楽しそうと思って行きたくなりました。

 社交的ではないし、みんなとワイワイしたかった訳では
 なかったです。』

『その企画の中に、山を登る企画があって、
 そこで参加したのが初めてです。』 

ー海外の山を登った後に、大学生の時に富士山を登ったということですが、日本の山との違いはどうでしたか?

『国が違うと考え方とか、文化が違うのが面白かったし、
 問題起こしたりするんですよ。パキスタン人とか。』

『荷物運ぶポーターとかが、終わる頃には半分くらいになってて...
 逃げたり、物盗んだり...(笑)

 ハプニングをみんな楽しんでいる感じがして、
 途中からハプニングを楽しみたい...みたいな。』


ー1番最初に8000m峰登ったのは、どこだったんですか?

『チベットのチョ・オユーという山です。

ー他の4000m、5000mの山とは違うんですか?

『酸素ボンベを使うこと以外はちょっと上がったくらいです。(笑)

 その時は、体力もあったし、トレーニングもしてたし
 意外に簡単だなって思いました。』

『チョ・オユーが終わったら就職を機に辞めると思っていたんですよ。

 その後に6000mの山に1人で行った時に、
 一緒に行ったイギリス人がいたんですけど、
 私より遅くて全然ついて来れなかったのに、
 その後エベレストに登ったと聞いて...
 私も行けるやんって思いました。』


ー14座全て登ろうと思ったのはどういうきっかけなんですか?

『7座登った時くらいから周りがザワザワし出して...
 日本人女性で5座以上登った人いないよと言われて...

 調べてみたら初めてで、14座登っている人を見ていたら、
 私も行けるかなって。』

ー14座登れた時は何か変化はあったんですか?

『何か変わるか楽しみだったんですけど、ただの1座でした

 サポートもしてもらっていたので、
 感謝もあったりしてカメラ向けられた時は、泣いていたんですけど、
 すぐ泣き止むみたいな(笑)』



8000m14座の中で一番印象的だった山は、
 挙げられるもんですか?


『挙げられないんですよ。(笑)よく聞かれるんですけど...』

ー8000m級の山はどこも同じような雰囲気なんですか?

『違うんですよ。
 4回行った山もあるんですけど、同じ山でも違います。』

ー難しい山はどこだったんですか

『アンナプルナIと、カンチェンジュンガは難しかったです

 気候も難しいし、地形も難しい。人があまり登らないから、
 固定ロープを張らないといけない。

 シェルパも精鋭の人たちじゃない厳しいです。』


ー難しい山ほど登頂した時は嬉しいんですか?

『そんなに変わらないです...
 登っていること自体に興味がある訳ではないので...
 むしろ早く終わってくれと思ってるんですけど。』

ー死の恐怖を味わったのも1度や2度ではないですか?

『ざっと数えて、20回以上はありました。

 エベレストに登頂できなかった時があって、
 250m手前で断念した時に、降りている時に脳がやられて、
 目が見えなくなってしまって、滑落したんですよ。
 ロープに繋がっているからぶらーんってなって、
 シェルパも先に行っちゃっていて、
 自分で登り返さないといけないなと思っている時に、
 下のクレバスが"暖かそう"と思って、
 自分でカラビナ外して飛ぼうとしました。

 ちょうど、シェルパが戻ってきてくれて引き上げてくれました。』

ーヒマラヤの魅力ってなんですか?

『まずは、シェルパ。現地のスタッフが面白い。
 そういう人たちとコミュニティーに入っていると、
 自分がリセットできるし、自分が好きになれる。
 日本にいると好きになれないんですけど。』

『景色もすごいんですけど、慣れちゃうので
 すごいはすごいんですけど。

 色んな海外の人たちが来るので、
 知らないことを知れるのも魅力です。』

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