
博士じゃ。
今週は、「黒潮大蛇行の終息」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
およそ7年9カ月にわたって蛇行していた黒潮が、
ことし4月に正常な流れに戻っていたことを
気象庁が発表したのを知っておるかのぉ?
黒潮は日本近海を流れる代表的な暖流で、
本来は、九州から関東にかけて、本州に沿うように流れているんじゃ。
ところが、2017年頃から、
ひらがなの「ひ」の字を書くように蛇行して流れるようになって、
「黒潮大蛇行」と呼ばれていたんじゃ。
「黒潮大蛇行」自体は、過去にも何度も発生しているんじゃが、
7年9カ月も続いたのは、観測史上で過去最長じゃ。
その影響で、海の環境は大きく変わったと言われていて、
例えば、東京湾でサンゴが増えているのも黒潮大蛇行の影響ではないかと
言われておる。
また、釣り人の間では、この黒潮大蛇行の影響で、
相模湾や東京湾で釣れる魚が変わってきたと感じている人も多いようじゃ。
生態系に影響を与えるだけでなく、
近年の豪雨や猛暑の原因のひとつにもなっているのではないか
とも言われているんじゃ。
そんな「黒潮大蛇行」が終わったということで、
これからの生態系や釣りにどんな影響があるのか、見守っていきたいのぉ。