
辰巳Dです。
昨日の特集コーナーGood To Goでは
7/23〜24の1泊2日で行ってきました
ザバーン富士登山の模様をレポートしました。
久しぶりに登ってきました!
日本一の標高3776m(みななろー)富士山!
井手体調は以前、山梨県側の吉田ルートから
1度登って以来2度目の富士登山。
ザバーン登山部結成前(2014年以前)のことなので
かれこれ10数年ぶりです。
今回のメンバーは井手隊長、ぼく辰巳D、
そしてザバーンファミリーでウクレレシンガーの宮 武弘さん。
僕はプライベート含め3回くらい登っていて
宮さんは富士山に登るのが今回初なんだそうです。
さらに今回は僕の小学4年生の息子(辰巳Jr)も参加させてもらいました。
もちろん初の富士登山です。
夏休みで暇そうなので声をかけたら
普段登山なんて興味ないのに「日本一の山でしょ!行く!」というので
急いでアウトドアショップで登山グッズを揃えました(散財)
息子はいま地元のクラブで週末サッカーをしているので
体力面の心配はありませんでしたが高山病だけは心配でしたね。
でも小学4年で富士山登れたらずっと自慢できそうだなぁ。
今回の旅のプラン(1泊2日)はこんな感じです。
初めて静岡県側の富士宮ルートから初めて登ることにしました。
<事前に>
「静岡県FUJI NAVIアプリ」をダウンロードして登録し、
入山料1人4000円を払う(子供料金の設定なし)
<1日目>
朝6時半:水ヶ塚駐車場に集合
→朝7時発のシャトルバスで富士宮口5号目へ
→1時間ほど高地順応したあと登山開始
→途中六合目からプリンスルートへ
(宝永山経由で富士山を横断し御殿場ルートを登る)
→16時までに御殿場口7合5勺の山小屋「砂走館」に到着&宿泊
<2日目>
朝4時30分ごろ御来光を見る(山頂または山小屋で)
→行きと同じプリンスルートで下山 →夕方までに水ヶ塚駐車場に戻る
天候の良い日程を選んで来たこともあり
富士宮口5合目の景色は雲海が広がってもう気持ちがいい。
富士登山シーズン以外はここまで車で来れちゃうので
ハイキングしなくてもデートコースとしてもおすすめです。
1時間の高地順応を済ませて8時30分頃富士宮口5合目を出発しました。
富士山南麓にある富士宮ルートは、
見下ろすと静岡の街並みや山中湖など景色が抜群。
高山病にならないよう序盤からこまめに休憩したのですが
休憩のたびに素晴らしい景色から登る元気をもらってました。
30分もしないうちに6合目(2493m)にある「雲海荘」に到着。
富士宮ルート最初の山小屋であり、
プリンスルートへ向かう人に取っては
ここ以降いばらく山小屋がないので
必要な物資の購入やトイレはしっかり済ませましょう。
(酸素ボンベがすでに高山価格の1500円でした)
ちなみにトイレは1回300円の協力金(チップ)が必要になります。
小銭は多めに持っていくことをおすすめします。
山小屋で休憩した後、いよいよプリンスルートへ。
プリンスルートとは、登山好きとして知られる
皇太子徳人親王殿下(現在の天皇陛下)が
2008年に登られたことに由来するルート。
富士宮口の6合目から宝永山(2693m)の火口を横断し
御殿場ルートの六合目に合流してからその続きを登ります。
富士山中腹をぐるっと歩くので、
主に南~東方向にかけての展望を楽しめます。
ちょっとずつ霧に覆われ視界は今ひとつですが
火口付近ならではの壮大な景色が楽しめました。
第一火口縁にはいくつかベンチがあり休憩できます。
下山してきた人たちが最後の休憩スポットに使っていました。
登りのときには気づかなかったのですが、
プリンスルートは下山時に砂走りが楽ちんで、
その分脚への負担も大きくなるので
ちょうど道が平坦になったこのあたりが絶好の休憩スポットなんです。
ここから本格的な登りが始まっていきます。
砂のように滑りやすい斜面だったので登りは結構ハードでした。
そうこうしていると空から大粒の雨が。
メンバー全員レインウェアに着替えて再び登り続けると、
どんどん天気が悪化し・・・
雹(ヒョウ)が降ってきました!
次第にサイズも1〜2cmくらいの大粒になり
バラバラと身体を打ち付けてきて結構痛い。
さらに近くで雷のゴロゴロと稲光が連発!
下界では聞けないバリバリした明らかにヤバい音がします。
身の危険を感じた僕たちはその場で腹ばいになり、
ザックで雹から身体を守りながら停滞することに。
10〜15分はその状態が続いたでしょうか。
ゴアテックスの雨具に守られ雨の侵入は防げたものの
(ゲイターを履いてなかったので足からは雨が侵入)
雷嫌いの辰巳Jrは一気にメンタルを砕かれてしまいました。
このまま下山するべきかとも考えましたが、
このあと天気は回復する予報で
確かに山頂方面の天気は回復しつつあったので
雹が収まったタイミングで再び登り始めました。
こうしてなんとか宝永山馬の背まで登り切りました。
すっかり意気消沈の辰巳Jr。
しかし怖い中よく頑張って歩いてくれました。
ここからは御殿場ルートに合流し、ひたすら登り続けていきます。
その後は天候も良くなり順調にあるくことができました。
辰巳Jrのメンタルもすっかり復活。
そうしてやっと2つ目の山小屋「わらじ館」に到着。
御殿場口7合4勺にあるこの山小屋の名物は
「スイカ」と「鍋焼きうどん」なんだそうです。
(富士山山小屋レポートではカレーがおすすめと言ってました)
実はこのことを教えてくれたのは、
途中雹&雷で一緒のタイミングで停滞していた女性の2人組。
2人のうちの1人が「わらじ館」のスタッフの方で、
お休みを利用して友人と富士登山に来ていたんです。
雹&雷のあとも彼女たちが諦めずに
僕らの少し前を登り続けていたこともあり
頑張って登ってみようと思えたみたいなところもあったので
この素敵な出会いに感謝しつつ、休憩もさせていただきました。
山で食べるスイカは最高!
そうして5合目出発から約7時間、
15時半ごろにこの日のゴールである7合5勺の山小屋
「砂走館」(標高3090m)に到着しました。
実は今回いつも番組に山小屋レポートで出演してもらっている
7合9勺の「赤岩八号館」に泊まろうと思っていたのですが、
あいにく予約がいっぱいだったのでで
姉妹店である「砂走館」を紹介してもらい泊まることになりました。
でも実際はこれが結果とても良かったといいますか、
受けられるサービスがほとんど同じであることはもちろん
7合5勺と7合9勺の間は結構距離があり、
雹&雷で体力を削られた僕らには最善の山小屋でした。
到着を祝って静岡麦酒と御殿場クラフトセッションIPAで乾杯!
どちらも最高に美味かったです!
夕ご飯は名物であるカレーライスの食べ放題!
(らっきょうも食べ放題なの地味に嬉しい)
大人にはピッタリ、子どもにはちょっぴり辛めですが
辰巳Jrは何度もおかわりしてました。
僕らも食べすぎてお腹がパンパンに。
就寝時間の20時半を待たずにベットで爆睡しました。
ちなみに明日の御来光を山頂でみる場合、
深夜1時くらいには起きないと行けないとのことだったので
今回は無理せず小屋から見ることにしました。
これなら日の出ギリギリまで寝ていられるし、
御来光が見れる山小屋を選ぶのは
子連れ登山にもとってもオススメです。
翌朝は4時すぎに山小屋の外でご来光待ち。
地平線も雲海も見えてとっても美しい景色でした。
これは御来光も期待できそう。
そうして4時30分を過ぎたあたりで
地平線近くの雲から真赤な丸い太陽が。
10数年ぶりの御来光でしたが、やっぱりパワーが違いました。
御来光をたっぷり鑑賞したあと、朝5時に朝食。
シンプルイズベスト!
味噌汁が特に美味しくおかわりしちゃいました。
その後いらない荷物を山小屋に預けて
朝7時半ごろ山頂へ出発。
相変わらず低酸素がきつかったですが、
富士吉田ルートと違って登山客が少ないので
自分たちのペースで歩けるのがとても良かったです。
最初の目的地は7合9勺の「赤岩八号館」。
毎年富士山山小屋レポートに電話出演してもらっている
館長の福島ユキコさんにご挨拶しつつ
番組ステッカーをプレゼントしました。
建物に貼ってくれたのでこれから富士山に行く人は
ぜひ見つけてみてください。
そのお礼にと逆にいただいてしまったのが、
赤岩八号館で今年から販売しているという新商品
「わらじキーホルダー」
色のバリエーションも豊富でかわいいのでお土産にも最適。
赤岩八号館へお越しの際はぜひGETしてください。
余談ですが、途中トレイルランナーの方を何人かみかけました。
みんな登山客を尊重するように挨拶やお声がけをしてくれたり、
流れを邪魔しないように待ってくれたりと
マナーが良い方ばかりだったのですが、
1人だけロクに挨拶もしないランナーがいました。
自分のスピードを落とすこともなく、
狭い道を「どいてください!」とか言って強引に登っていったのです。
とても腹が立ちました。
その後も下山してくる様子を見かけたので、
通りすがりに一言注意しましたが
一言も発さず悪びれた様子もなく駆け下りていきました。
そんなこともありながら登り続けること約3時間、
みんな元気に富士山山頂へ登頂できました。
御殿場口の山頂から富士宮口方面へ移動し、
富士山本宮浅間大社奥宮へ。
ここで働くフリーカメラマンのmashさんにも挨拶できました。
(事前に連絡しなかったのでサプライズ&登頂を祝ってくれました)
mashさんは今年も8/23の富士山山小屋レポートで出演予定です。
山登りってのはとにかく腹が減るもので。
あれほど朝食をしっかりとったのにまた腹が減ったので
カップラーメンセットを食べることに。
カップスターに半ライスがついて1300円という
見事な山頂価格なんですが、この塩っ気が最高・・・。
山で温かいものにありつけるのは本当に感謝しかありません。
11時半くらいまで山頂ゆっくりしたあと、
砂走館までもどって準備を整え、下山しました。
帰りのプリンスルートは「砂走り」ができるので楽ちんでした。
こうして1泊2日の富士登山が終わりました。
天候の良い日を選んで臨んだ今回でしたが
やはり山の天気は変わりやすく、
レインウェア&防水登山靴の必要性を実感しました。
あと下りは前日の疲れもあり怪我しやすいので
子どもにはぜひストックを2本用意することをおすすめします。
(おんぶして帰ることはできませんので・・・)
とはいえ、小学4年生の息子も無事山頂まで行くことができました。
親にとっても本人にとっても特別な経験となりました。
富士山登ったことないという方も、
登ってからだいぶ経ったという方も、
ぜひこの夏チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【追伸】
携帯の電源の減りが半端ないので
多めに充電器を持っていくか、
写真はスマホでなくデジカメで撮るなど対策必須です!