博士じゃ。
今週は、「オイカワ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
オイカワは、身近な川で釣れるコイ科の淡水魚で
関東では「ヤマベ」、関西では「ハエ」と呼ぶ釣り人が多い魚じゃ。
体長は、10~15センチほど。
河川の中流から下流に数多く生息していて
水質汚染にも強いので、多摩川などの都市河川でも数多く見られるんじゃ。
特に、川の流れが緩やかで
砂と小石が混ざった川底の場所を好んでいるんじゃ。
オイカワは一年中釣れるんじゃが、
とくに釣りやすいのは、魚の活性が高まる初夏から秋にかけて。
5月から8月は繁殖期で、
繁殖期のオスの体には青緑とピンクの鮮やかな婚姻色が表われて
とても美しいんじゃ。
釣り方は、ノベ竿のウキ釣り、川虫をエサにした「ピストン釣り」、
コマセで寄せて擬餌バリにかける「オランダ釣り」などいろいろあるが、
最近ではフライフィッシングのターゲットとしても人気じゃ。
というのもオイカワは一年中狙えるので、
渓流のオフシーズンにも身近な川で練習できるからなんじゃな。
ロッドは、可能な限り軟らかい番手を使ったほうが面白くて、
0番とか、1番の専用ロッドを使うのがベストじゃ。
3番くらいのロッドでも釣れなくはないが、
強く合わせると魚が飛んできてしまうので
アワセは小さく、クイックにするのじゃ。
フライはあまりシビアに選ぶ必要はなく、
18番か20番くらいの小さなドライフライを使って狙うんじゃ。
オイカワのライズを見つけたらチャンスじゃが、
アワセが遅いとなかなかかからないので、熱中してしまうのじゃ。
オイカワは小骨が多いので
釣れたオイカワを食べる人は少数派かもしれないが、
実はクセのない上品な白身魚で、
小骨が気にならないようにしっかり加熱して、
丸ごと食べるとうまいんじゃ。
オススメは唐揚げじゃ。
ウロコと内臓を処理したオイカワに軽く塩コショウを振って、
片栗粉をまぶして170℃くらいの油で揚げる。
一度揚げた後、数分おいてから二度揚げすると、
骨までサクサクになって、丸ごと食べられるぞ。
ぜひチャレンジしてみるのじゃ。