博士じゃ。
今週は、「ウナギ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
梅雨の時期は雨の日が多くなるので、
釣りに行く機会が減る人が多いかもしれんのぉ。
人間にとっては釣りにくい雨じゃが、
実は魚にとっては、マイナスばかりではないんじゃ。
その代表格が、ウナギじゃ。
ウナギが釣れるのは、だいたい4月頃から10月頃までじゃが、
その中でも梅雨時期はチャンスなんじゃ。
というのも、雨の後はウナギのエサになるミミズやカニが
流されてきやすくなるだけでなく、ウナギは夜行性なので、
水が濁ることで警戒心が薄れ、活性が普段より上がると言われているんじゃ。
ウナギは川の上流から海まで広く生息しておるが、
中でも河口の汽水域でよく釣れるんじゃ。
多摩川や相模川の河口付近で狙っている人をよく見かけるが、
テナガエビやマハゼ釣りのポイントはウナギ釣りにも絶好のポイントじゃぞ。
釣り方は、ミミズや太めのイソメなどをエサにしたブッコミ釣り。
ウナギは、日中はコンクリート護岸の割目や、捨石の隙間などに潜んでいて
夜になると餌を食べるために出て来るんじゃが、
よく釣れる時間は、日没30分後から1時間弱。
時合いが来るとパタパタと釣れて、
短い時合いが終わるとアタリが遠のくことが多いんじゃ。
短いチャンスタイムをモノにするために複数の竿を出すのが定番で、
アタリが分かるように竿先に鈴をつけて、じっと待つんじゃ。
雨の後がウナギ釣りのチャンスと言っても、
足もとが悪かったり、増水していたりと危険もあるので、
十分、注意して釣るのじゃぞ。