The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『耳石(じせき)のウンチク』

博士じゃ。
今週は、「耳石(じせき)」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

魚の体にある器官のひとつ、耳石を知っておるかのぉ?

漢字で「耳」に「石」と書いて、ジセキじゃ。

魚類の耳は、頭の中にあるんじゃが、
その中には、炭酸カルシウムでできた
耳石と呼ばれる石のようなものがあって、
この耳石で音を感知したり、平衡感覚を司ったりしているんじゃ。

有名なところでは、
イシモチの名前で知られる魚「シログチ」は
この耳石が大きいことから、
イシモチと呼ばれるようになったんじゃ。

ちなみに、耳石は魚種によって形や大きさが違うので、
耳石から魚種が特定できる場合もあるんじゃ。

そんな耳石を使って
ユニークな取り組みをしているのが、宮城県じゃ。

宮城県では、
魚の耳石を収集することを通じて、水産物を身近に感じ
魚食や水産業に興味をもつ「さかなファン」を育成しようと、
「耳石ハンター」の認定制度を行っているんじゃ。

いろいろな魚を食べて、
20種類の耳石を集めれば、「一つ星ハンター」、
50種類の耳石を集めれば、「二つ星ハンター」、
そして、最難関、100種類以上の耳石を集めれば、
「三つ星ハンター」に認定されるんじゃ。

尾頭付きの魚を100種類食べて
耳石を集めるのはなかなか大変じゃが、
いろいろな魚と出会うチャンスがある釣り人なら、
「三つ星ハンター」も夢ではないのぉ。

なにせワシも200種類以上の魚を釣り上げておるからのぉ。

「耳石ハンター」に認定されるには、
「宮城県に在住の方」など、いくつか条件があるので、
神奈川から認定を受けるのは難しいが、夏休みの自由研究は
耳石集めにチャレンジしてみるのもいいかもしれんのぉ。
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