博士じゃ。
今週は、「耳石(じせき)」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
魚の体にある器官のひとつ、耳石を知っておるかのぉ?
漢字で「耳」に「石」と書いて、ジセキじゃ。
魚類の耳は、頭の中にあるんじゃが、
その中には、炭酸カルシウムでできた
耳石と呼ばれる石のようなものがあって、
この耳石で音を感知したり、平衡感覚を司ったりしているんじゃ。
有名なところでは、
イシモチの名前で知られる魚「シログチ」は
この耳石が大きいことから、
イシモチと呼ばれるようになったんじゃ。
ちなみに、耳石は魚種によって形や大きさが違うので、
耳石から魚種が特定できる場合もあるんじゃ。
そんな耳石を使って
ユニークな取り組みをしているのが、宮城県じゃ。
宮城県では、
魚の耳石を収集することを通じて、水産物を身近に感じ
魚食や水産業に興味をもつ「さかなファン」を育成しようと、
「耳石ハンター」の認定制度を行っているんじゃ。
いろいろな魚を食べて、
20種類の耳石を集めれば、「一つ星ハンター」、
50種類の耳石を集めれば、「二つ星ハンター」、
そして、最難関、100種類以上の耳石を集めれば、
「三つ星ハンター」に認定されるんじゃ。
尾頭付きの魚を100種類食べて
耳石を集めるのはなかなか大変じゃが、
いろいろな魚と出会うチャンスがある釣り人なら、
「三つ星ハンター」も夢ではないのぉ。
なにせワシも200種類以上の魚を釣り上げておるからのぉ。
「耳石ハンター」に認定されるには、
「宮城県に在住の方」など、いくつか条件があるので、
神奈川から認定を受けるのは難しいが、夏休みの自由研究は
耳石集めにチャレンジしてみるのもいいかもしれんのぉ。