博士じゃ。
今週は、アメマスのウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
日本を代表する渓流魚と言えば、イワナじゃが、
日本に棲むイワナには、
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギ、オショロコマなど
さまざまな種や亜種があって、
その分類方法はまだ確立していないんじゃ。
そんなイワナ属の魚の中で最も北に分布するのが、アメマスじゃ。
日本海側では山形県より北、
太平洋側では千葉県より北に生息しておるが、
最も数が多いのが北海道じゃ。
本州のアメマスは川で一生過ごすのに対して、
北海道のアメマスは川に留まる個体と、
川と海を自由に行き来する個体がいて、
川に留まる陸封型がエゾイワナ、
川と海を行き来する降海型がアメマスと呼ばれているんじゃ。
アメマスは海に降ると大きく育ち、
70センチを超えることも珍しくなく、
北海道の釣り人では
80センチを目指して釣っている人もいるんじゃ。
アメマスの名前の由来は、
雨が降るとよく釣れるとか、
雨が降る時期になると活発に川を遡上するとか、
諸説あるんじゃが、
そのうちのひとつが体にある
白い斑点が雨粒に似ているからという説じゃ。
この白い斑点があるおかげで、
他のイワナ属の魚との見分けは簡単じゃ。
アメマスは身がやや柔らかいため、
一夜干しにするか、ムニエルなど
洋風の調理法で食べると美味しいんじゃ。
釣れたら試してみるのじゃ。